第4話:帰りのホームルーム
「あとは特に話すことはないから、ちょっと早いけど終わりにするか。じゃあ石原帰りの挨拶よろしく」
「えっ、俺っすか?」
「いいから早くやれよ~、誉」
「誉早く、早く」
(相変わらず凄いなアイツ。今のふざけヤジは全て自分の周りの席の男子のものとはいえ、どうやったらこの数時間であのよくサッカー部とかにいるヤンキーじゃないけどヤンキーみたいな人種と仲良くなるんだよ。まあ俺の嫌いなタイプだからどうでもいいけど。……つか早くしろ)
「起立、さようなら」
「「「「「さようなら!」」」」」
「………………」
「はい、他のクラスはまだ終わってないから静かに帰れよ」
あー、終わった終わった。もう新学期初日とか関係なしに毎日午前授業でいいのに。
そんなことを心の中で思いながら俺はラケバをしょい、同じ部活で友達の健太がいる隣の教室前へと向かったが担任の言う通りうちのクラス以外はどこもまだ帰りの会中っぽいので大人しくスマホを弄りながら待つことにした。
(さっき静かに帰れって言われたばっかなのにうるさっ。誰か先生に怒られねえかな~)
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