三番目の彼女

新井住田

三番目の彼女

 私の彼には私を含む三人の彼女がいる。

 一番目の彼女は『理想の人』。

 二番目の彼女は『憧れの人』。

 彼には常に三人の彼女がいて、歴代の彼女になる人には、こういったある種の法則がある。

 数字は彼の中でそのまま順位になっていて、一番好きな人は一番目の人。その次が二番目の人。そしてその次が、三番目の人。

 私はその中の、三番目にあたる彼女だ。三番目の彼女には、一番目や二番目のような法則は存在しない。

 でも、それは仕方ないのかもしれない。先の二人に関しては彼から交際を申し込んでいるが、私に関しては、私が自分から告白した。

 つまり、彼にとって三番目の彼女とは、『どうでもいい人』なのだ。

 ある日の彼とのデート中、私は彼に聞いた。

 他の二人には、この関係のことを話したの?

 彼が一度こちらを見て、また視線を前に戻して言った。

 一番目の彼女には話した。でも、二番目の彼女には言ってない、と。

 私は、なんで二番目の彼女には話さないの、と聞いてみる。すると彼はこう言う。

 一番目の彼女は僕に文句をつけない。自分が一番なら、そんなことは気にしない。でも二番目はそうもいかない。自分より好きな人がいると知った時点で、別れを迫る。だから言わない、と。

 でも、なぜ一番目の彼女はあなたの浮気を許すの? 私がそう聞くと、彼は、そういうことを気にしない人が僕の理想の人だから、と言った。

 ちなみに、三番目の彼女には何故教えるのか、それを私は知っている。私は自分から彼に告白して、それを承知の上で付き合っているから。文句なんか、あっても言えない。

 だけど、やっぱり私の他に彼女がいるというのは気に入らない。彼には、私だけの彼でいて欲しいという気持ちも当然あった。

 彼と私は学校でのクラスが違う。私は五組で彼は一組だ。だけど彼は、私に会いによく教室に来てくれる。優しい人なのか、女の敵と称される悪人なのかよくわからない。

 しかしこの日、彼は風邪で学校を休んでいた。だから彼が教室に来ることはなかった。来ることがなかったからこそ、この情報は私の耳に入ることができたのだろう。

 あんたの彼氏、この前あんたじゃない女とホテルから出てくるの見たよ。クラスで一番仲のいい友人が教えてくれた。

 それを聞いた瞬間、胸の辺りが、ちくりと針が刺さったように痛んだ。私なんか手を繋いだり、頭の上に手を乗っけて、額にキスされたことぐらいしかない。

 あんたそれでいいの? 友人が私を責めるように言った。いいわけない。しかし、私は付き合う際、それを承知している。彼を責めることはできない。

 友人だけは事情を知っていたが、それでも呆れていた。

 私はいつも友人に、彼の悪い噂を流さないで欲しいと頼んでいる。もし彼が周りから責められ、恋人の作り方を改めるようなことになってしまったら、最初に捨てられるのは、きっと私だから。

 あんたがそう言うなら。友人はいつものセリフを言うと、他愛のない世間話に話題を変えた。友人にまで心配をかけて、申し訳なかった。

 その日、私は学校が終わった後、彼の家へお見舞いに行った。

 玄関のドアの横についているチャイムを押そうとした瞬間、勝手にドアが開いた。

 女性だった。高校の制服を着ているから歳は自分とあまり変わらないだろう。しかし、その顔には私とは圧倒的に違う雰囲気がある。目や鼻立ちは綺麗に整っていて、薄く化粧もしてある、大人びた顔だった。

 体だってとてもしなやかで、非の打ちどころがない。

 彼女は一瞬私に気づいたが、すぐに家の中へと向き直り、お大事に、と言葉を残してドアを閉めた。

 再び私と目を合わせて言った。

 三番目の人?

 私は頷く。それを知っていると言うことは、この人は『一番目の人』。

 お見舞いに来たなら行ってあげた方がいいわよ。まぁ、三番目のあなたなんかがが行ってもあまり変わりはないでしょうけど。

 彼女の言葉には毒が含まれていた。しかし、私が腹を立てたのはそんな言葉を発した彼女にではなく、それに少しでも納得してしまった自分にだった。

 彼女が一番目だとわかった瞬間に私はお見舞いをやめようと思ったが、さっきの言葉を否定するために、会釈をしながら彼女の横を通り抜け、ドアを開けた。

 後ろで、クスリと笑い声が聞こえた気がした。

 家には彼以外は誰もいないようだった。お邪魔します、と言って入っていったところ、彼がわざわざ二階の自分の部屋から降りてきて迎えてくれた。

 彼の部屋に入ると、なんだか懐かしい匂いがした。見回してみると壁の一面が本棚で埋め尽されていた。本の数こそは少なかったけれど、昔、私がまだ幼かった頃に入った父の書斎の匂いにそっくりだった。

 座りなよ。そう言って、彼が座布団を勧めてくれた。

 そういえば、家の前まで来たことはあるけれど、彼の部屋に入るのは初めてだった。そう思うとまた部屋を見回したくなった。

 本棚の並んでいる壁の反対側には窓があり、その右側にはドア、そしてその反対側に学習机があった。布団が敷かれていないところを見ると、もう体調はそれほど酷くはないらしい。

 学習机の上に、彼の部屋には不釣り合いな綺麗な花束が置かれていた。さっきの人のお見舞いだろう。それを見て、自分が手ぶらで来てしまったことに気づいた。しまった。何か持ってくればよかった。

 考えていたことが顔に出てしまったのか、彼は、別に気にしなくていいよ、と言ってくれた。なんだか心の内を覗きこまれているみたいで恥ずかしかった。

 お茶を出すから待ってて。そう言った彼に私は、そんなに長くいないからいいよ、と引き止めた。しかし、どうせだから話し相手になってよ、と言って、彼は部屋を出ていってしまった。病人にはあまり動いてほしくないのに。

 お茶を持って部屋に入って来た彼は私の向かいに座った。話と言っても、いつもデートの時に話していることとあまり変わらなかった。学校の話。趣味の話。テレビの話。恋人らしい話は何もない。ホテルの件については何も聞かなかった。私に文句を言う権利はない。それに、そんな話でこの幸せな時間を壊したくはなかった。

 私は本棚を指差し、本が好きなの? と聞いた。彼は、ミステリー小説が好きなんだと言った。見ると、同じ作家の名前ばかりが並んでいる。私はあまり本は読まないので、その作家が有名なのかどうかは判断できなかった。

 懐かしい匂いがする、と言うと、彼は嬉しそうに笑った。でも、あまり本は読んだことがない、と言うと、彼は立ち上がり、本棚から一冊の本を抜き取った。これなら多分読みやすいと思う。そう言って、私の前に他の本より比較的薄い文庫本を差し出した。私は喜んで受け取った。

 しばらくすると、玄関から声が聞こえてきた。母親が帰ってきたみたいだ。私は、帰るね、と言って立ち上がった。階段を降りて、玄関先にいた彼の母に挨拶した。彼の母は最初、一瞬だけ戸惑っているようだったが、すぐに笑顔で挨拶してくれた。

 外まで彼が見送りに来てくれて、嬉しかった。お見舞いに来てよかった。そう思わせてくれる笑顔で彼は見送ってくれた。

 彼以外の視線を感じた。そちらを振り向くと、さっきの彼女がこちらに背中を見せて、私とは反対方向に歩いていくのが見えた。

 風邪が治って以来、また彼は毎日私のクラスに顔を出すようになった。そしていつものように楽しく話す。他の彼女は皆別々の学校だから、仕方なく私に会いに来ているのかもしれない。でも、こういう時間があるということ自体が私は嬉しかった。

 ある日の昼休み。私は切り出した。

 来週、私の誕生日なの。

 来てくれるかどうか不安だった。私の誕生日は日曜日だから、他の彼女とデートがあるかもしれない。

 そんな私の不安とは裏腹に、彼は優しく笑いながらオーケーしてくれた。ささやかだけど、パーティまでしてくれると言ってくれた。

 嬉しくて飛び上がるかと思った。

 家に帰っても、今度の誕生日が待ち遠しくてずっとそわそわしていた。どうしたの? と、母にまで言われてしまうくらいだった。

 パーティはどこでやるのだろう? もし私の部屋ならパーティまでに部屋を綺麗にしておかなくては。私の部屋はしばらく掃除などしていないからあちこちに山積みになった本かあるし、隅っこの方には埃が溜っている。どこから掃除しようか。そんなことを考えていたら、なかなか寝つけなくなってしまった。

 待望の日曜日。私の誕生日だ。

 パーティは彼の部屋でやることになった。彼の親も出かけいて昼間はいないらしいので、思いきり騒ぐこともできる。まぁ、それほど大騒ぎするつもりもないのだけど。

 一番気に入っている服を着て、私は彼が指定した時間に間に合うように家を出た。

 彼の部屋はどうなっているだろう。綺麗に飾り付けしてあるのだろうか。輪になった紙テープを繋げて、天井から提げてみたり、部屋にないテーブルをわざわざ持ってきて、テーブルクロスを掛けたりしているのだろうか。なんだか、とても楽しみだ。

 気がつくと彼の家の前まで来ていた。どこをどう通ってここまで来たのか全然覚えてない。

 玄関のチャイムを鳴らすと彼がドアを開けて入れてくれた。

 二階に上がり、部屋に入ってみると、あまりにも前に来たときと変わりがなかったので逆に驚いた。聞くと、部屋の飾り付けもしたかったのだが、プレゼントとケーキの準備だけで時間が無くなってしまったと言う。

 ただ、さすがにテーブルだけはあった。これがなければ肝心のケーキも床に置く羽目になる。

 部屋で待っていると、ケーキを片手に彼が入ってきた。テーブルに置かれたケーキを見ると、なんだかいびつな形をしていて、生クリームの塗りかたも荒々しかった。そんなアンバランスな土台の上でもしっかりと乗っている苺にはたくましさを感じた。

 彼の手作りらしかった。なるほど、時間も無くなるわけだ。

 私から見てテーブルの右側に彼が座り、ケーキにロウソクを立て始めた。

 ロウソクを立て終わった後、彼が急に何かを思い出したようで、自分の机に向かい、引き出しをごそごそとあさり始めた。

 引き出しから出てきたのは、綺麗にラッピングされた小さな箱だった。彼は私にそれを差し出すと、誕生日プレゼント、と一言だけ言って、元の場所に座った。

 開けていいかと聞くと許可をもらえた。包装用紙を取って箱を開けると、そこには、綺麗な蒼い宝石がついた指輪が入っていた。もちろん、宝石は偽物だが。

 ありがとう。今度、学校にはめていくね。そう言って、素直にお礼をした。

 満足そうに笑った彼が、今度はロウソクに火をつけ、部屋の明かりを消し、カーテンまでもを閉めて真っ暗にした。ロウソクの火だけが唯一の光源になった。

 彼は定番のバースデーソングを歌うと、さぁ吹いて、と私を促した。

 私は思いきり火を吹き消し、うっすらと見えていたものすべてを闇で埋めた。

 その闇の中で彼が私の名を呼んだ。私は声の方に振り向く。

 ―――次の瞬間、私の口が何かで塞がれた。目の前の闇がさらに濃くなったのを感じる。

 彼の顔が目の前にある。鼻と鼻がくっつきそうな、いや、もうすでに唇と唇がくっつている。

 キスされた。突然、しかも不意をついて。

 今までおでこ以外にされることも、することもなかった彼とのファーストキス。それが突然、闇の中から現れた。

 嬉しかった。でも、涙がこぼれ落ちてきた。それは嬉しさからきた涙ではなくて、不安がよぎった結果だった。

 これと同じことを他の人にもしたのだろうか。なんだか『慣れ』を感じた。感じたことが間違っていなければ、私は別に特別なことをされたわけでも、恋人だからしたわけでもない。彼の中では、ただ単に前にしたことを繰り返しただけに過ぎないのだ。一番は他にいる。

 そう考えると、また涙が溢れてきた。もういやだ。耐えられない。

 やめて! そう叫びながら私は彼の体を思いきり突き飛ばした。目が慣れたのか、暗闇の中でも彼が後ろへ倒れる様子がわかった。

 突き飛ばされた本人は何が起こったのか、さっぱりわかっていないようだった。ただ、呆然としている。

 私は立ち上がり、ドアの方へと向かった。

 ごめんなさい。

 そう言って、私は家から出ていった。

 机の上に肘をつき、顎を手に乗せただらしない格好で私は授業を受けていた。先生が黒板の前で関係代名詞がどうのこうのと話しているが、私の耳を右から左へと通り抜けていく。一応、黒板を見ながら英語を書き写していたつもりだったのだが、いつのまにか私のノートの上にはアラビア文字のようなものが並んでいた。もちろん、アラビア語の辞書を引いても意味は出ないだろうが。

 今日は水曜日。あの日からもうすでに三日も経ってしまっている。

 そしてあの日以来、彼が教室を訪ねてくることはなくなった。

 キスをされた時、私の胸は不安で満たされた。このままでいてはいけないと思った。もしかしたら私は、このままゆっくりと彼の都合のいい女にされて、心も体も傷つけられていくのではないか。そうでなかったとしても、そのうち飽きて捨てられてしまうのではないか。そう思ったから、彼を拒絶した。

 しかし、後悔した。どうせ捨てられるのなら、もっと一緒にいるべきだった。好きなのだから、少しでも長い時間を彼と過ごすべきだった。

 なにより、なんで好きになってしまったのだろう。こんなに苦しいなら好きにならなければよかった。告白なんてしなければよかった。

 そう思うと、また涙が出てきた。周りに気付かれないように、そっと教科書を立てて顔を隠した。

 

 午後の授業が終わって、私は友人の一人と一緒に下校した。陽はすでに傾きかけていて、もうすぐに空を赤く染めるであろう時間だった。

 友人と話ながら校門を抜けると、後ろから誰かに声をかけられた。

 顔を見て驚いた。以前、彼の家で会った一番目の彼女だ。彼女は私に近付いてきて、こう言った。

 お話があるんだけど、ちょっといいかしら?

 私は頷いて、隣にいた友人に、ごめん、先に帰っていいよ、と言った。友人はこちらを気にしながらも、わかったと言って帰っていった。

 人目を避けた方が良さそうだったので、体育館の裏側へと場所を変えて、互いに向き合った。

 とりあえず、何か用かと聞いた。すると、いきなり頬を掌で叩かれた。パァンと乾いた音が辺りに響いた。

 なんであなたの誕生日パーティに行くのよ。

 突然そう言われて、訳がわからなくなった。もう一度聞き返すと、彼女は言った。

 あの日はデートの約束をしてたのに、なんであなたの誕生日パーティに行くのよ。

 言葉が出なかった。聞きたいのは私の方だ。一番目の彼女との約束があったなら、なぜそっちに行かなかったのか。なぜ三番目の私の誕生日パーティに来たのか。それは、私の立場から考えると不思議なことだった。

 なんで私じゃなくてあなたなの。

 彼女は私の胸ぐらを掴み、前後に揺さぶりながら言った。その声には嗚咽が混じり始めていた。

 彼の気持ちがわからない。彼が何をしたいのかわからない。いつか私は捨てられてしまうのではないか。

 彼女の叫びは、私の気持ちそのものだった。

 そうか、この人も同じなんだ。私と同じ不安を抱えて我慢してきたんだ。順番なんか関係ない。彼に自分以外の恋人がいると知ったその時から、同じ不安を感じてきたんだ。

 私を揺さぶりながら、彼女は怒鳴った。でも、その言葉は多分、私に向けられたものではない。

 もう一度私の顔を叩こうと振り上げられた彼女の手が、動きを止めた。

 彼女の後ろには、彼がいた。彼女が振り上げた手首を掴んでいる。

 彼女が振り返り、彼に顔を向けて何かを言おうとしたところへ彼が割り込んだ。

 別れよう。他人に暴力を振るうような人は僕の理想じゃない。

 彼女はその言葉を聞いて、呆然とした。そして少し経った後、ぷつんと彼女を支えていた糸が切れたかのように、その場で膝をつき、むせび泣き始めた。彼はそんな彼女に、ごめん、と言って、頭を撫でた。

 そして彼は私の方へ来て、こう言った。

 二番目の彼女にも全部話して、別れてきた。

 その言葉の意味するところがわからなかった。それは私にも別れを告げに来たということだろうか。それとも…。

 気付いたんだ。君は僕の『一緒にいたい人』だったんだ。一番好きな人だったんだって。だから、これからも一緒にいよう。

 そう言って、彼は私を抱き締めた。ぎゅっと、今までにないくらい強く。

 驚いたけど、素直に嬉しいと思った。今まで感じてきた不安は、ただの杞憂に過ぎなかったと気付いたから。最近まで流してきたものとは違う涙が流れてきそうになった。

 でも、私はさっきの彼女の涙を見て変わった。好きだけど、彼を許してはいけない。ただで受け入れてはならない。なぜなら、彼は、今まで私たちに対して犯してきた罪を償わなければならないから。

 私はそっと、だけど優しくならないように彼の胸を押して、体を離した。

 勝手なこと言わないで。私とも別れて。

 そして反省して。そこまでは言わなかったけれど、多分彼には伝わった。

 私は、私の他の彼女たちのためにそう言った。彼女たちは彼のせいで傷つけられたのに、彼だけが幸せになってはならない。少し、反省するべきだ。

 そして、あれは私のために言ったものでもあった。本当に私のことを好きになってくれたのなら、『三番目の彼女』の延長線上での彼女になりたくなかった。次は彼から好きだと言われて、本当の彼女になりたかった。

 つまり、今までのことをちゃんと反省して、その上で私を好きになって、また私のところへ来て欲しい。そういう意味で言ったのだ。

 それが全部、ちゃんと伝わったかどうかはわからない。でも、伝わってなくてもいいと思った。だってそうしたら、彼はその程度の男だったってことだから。

 私は彼から離れて、地面に座っている彼女の手を取って立たせた。もう、泣いてはいなかった。そんな私たちを彼はただ黙って見ていた。

 私は彼女と一緒に歩き始めた。

 ありがとう。

 彼から少し離れた辺りで、彼女が言った。彼女は勘違いしている。それを言うべきなのは私の方だ。

 沈みかけた夕陽を浴びながら、私は彼女の手を強く握り返した。




END

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