学校と、聖女としてのお仕事
最初に公爵令嬢の好感度を上げておきましたので、その後もいじめとかが無しで毎日を過ごしております。
目立たず、毎日を過ごしたら、このまま学園を卒業できたら、幸いですね。
普段は学校に通い、そして授業を受け、公爵令嬢のお言葉があれは、グループの最後尾について歩きます。
私にはそれと同時に、「聖女」としての使命がございまして、王宮で要請がありますと、聖女として、神殿でお祈りを捧げます。
私がお祈りを捧げると聖女のパワーが広がって、国の色んな所にできている澱み、モンスターの出現が少なくなるとのことです。
この世界では、森の奥や谷の間に黒い澱みができてそこからモンスターが現れるわけですね。
今日もその「祈り」に来ています。
午前中に神殿でお祈りを。
私にはよくわからないのですが、私が祈りを捧げていると、私の周りに金色の雲のようなものが飛び交うらしいです。
「聖女様、どうもありがとうございます。都の周囲では、澱みが薄らぎ、モンスターの出現も減ってまいりました。」
神殿の責任者の方が頭を下げておっしゃいます。
私はそれを受けて
「それは良かったですね。モンスターが減ると、人々の生活も安全になります」
「はい、以前から南の谷の森にはモンスターがよく発生しておりました」
モンスターがよく?
「ということは、以前から、その場所は、呪われた森と言うことで」
「ええ、ですから、、黒き闇の森という、名前がついています」
前から?
特定の場所にモンスターが出る?
「私の前世的に言うと「災害」が特定の場所に発生するのは何らかの要因があるのです。その森には悪いものを集める何らかの要因があるのではないでしょうか?」
それを受けて。王宮の方がやってきて答えました
「はい、地方でも、黒い澱やモンスターが特定の場所に発生しています、でもその原因とかはわかっていません。」
「古代龍の遺骸とかがあるとか?魔術師が呪いをかけてるとか?」
「そういうこともありません」
「うーん、一度、現場に行って、調べる必要がありそうですね」
というと神官はあわてて
「いえ、そんなそんな、もしものことが聖女様にありましたらいけませんので」
「いえでも、自分の目で見ないとなんでも納得できませんから」
ということで次の休みの日に、森の現地調査に向かうことになりました。
都の外南の黒い森にはほぼ2日です。2日間馬車に揺られると、体がふわふわしてきます。現場についてもしばらくは動けません。
「神官は体が丈夫ですねー」
私が言うと神官は笑って「いえいえ」と言ってました。
神官はもう70のオジーちゃんで、まるで鶏ガラみたいなんですけど、どこに体力があるのか。
森の奥、黒い澱みのできている場所に行きます。
地面に黒い霧みたいなものが発生していましてそこからモンスターが、黒い霧が濃くなってる場所が、黒い塊となって、狼みたいな形になってくるというわけです。
「これ以上は近づくと危ないです」
「なんとかしてあの黒い霧を除去できませんかね」
「それがなかなかなくならなくて」
「もしかしたら、私がここでお祈りしたら行けるかもしれませんよ」
「え?聖女様、そんなことすると危のうございます」
「でも、実際に私達がいるこっち側は黒い霧が減ってるじゃないですか。ここでお祈りすると、消えるかもしれません、まさかのときの為に騎士団の皆をこっちに読んでください」
「わかりました、でも無理しないでくださいよ」
「騎士団は槍を空に向けて、六角型に立ってください。その真ん中に私が入って祈りを捧げます」
意識を集中させて、黒い霧を祓うように意識を集中させます。
と。しばらくして、押し返されていた力が、ふと消えて、私の力が全方に広がるのを感じました。
「見てきてください、今、黒い澱が晴れたはずです」
騎士団の方が見に行きますと、確かに、黒い澱は消えて、モンスターも全て消えていました。
「それでは、調べてみましょう」
「聖女様、こっちこっち、こっちを見てください」
騎士の方が呼びますので見に行きますとくぼみの部分の一部に水がにじみ出ています
「なんか変な匂いしてますけど」騎士の方が鼻を押さえて言います、私もそこをよく見てみる
岩の部分に黄色、黒く染まっていて、ぬめりのようなものが出てます。
「そうですね、これ地下水じゃないですか?ほら、こっちに小さい川になってながらていますけど、ここから、また地下水になってます。この地下水がどこから来てるのか調べたら、澱みとモンスターの原因がわかるかもですよ」
騎士団の方と神官は調べるためにそこの土と水を採取し、今回の調査はこれで終わったのでした。
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