懸賞に応募するときの心構え

第13話 嘘はつかない

　ある村に、とてもまずいカレー屋さんがありました。カレー屋さんは、お客さんがなかなか来なくて悩みました。悩んだ結果、お客さんからアドバイスをもらうことを考えました。アドバイスをくれたお客さんには、カレーを半額にするというお礼をすることにしました。

　半額で食べられると聞いてやって来たお客さんは、まずいカレーを食べました。しかし、せっかく半額にしてくれたのだし、まずいと伝えるのはかわいそうだと思いました。そして、「おいしい、このままの味で良い」と言いました。

　カレー屋さんは、アドバイスを信じました。そして、今まで通りのカレーを作りました。だから、カレーはまずいままでした。まずいままなので、それ以降お客さんが増えることはありませんでした。

　上記のものはたとえ話です。ただ、アンケートで本当の意見を書かない人が多ければ、このたとえ話のようなことが起こるのではないかなと考えます。

　アンケートに答えるタイプの懸賞の場合、賞品またはサービスをより良いものにするために、消費者からの意見を集めているはずです。良かったと感じる部分があればそれを記入しても構いませんが、悪かったと感じる部分があればそれを正直に答えることも大切だと思います。悪かったと感じる部分がない場合ならば、肯定的な意見しか書かなくても問題はないと思います。

　また、たとえ話には出していませんが、適当に答えることは一番ダメだと考えます。