第八話 オーヴァドライブ(2)

「くはっ!」

 凄まじい衝撃に膝をつきかけたところで、今度は腹を殴られた。そこからは王太郎の逆襲だった。

「急に消えたんだよ! 父さんも母さんも友達もみんな! みんな、一瞬で俺の前からいなくなってしまった! 永久に! 俺はお別れも云ってない! 一人で、なにもない海に抛り出されたようなものだ!」

 さんざん殴られ、尻餅をついたところを蹴りで仰向けに倒され、王太郎は直虎に馬乗りになるとなおも拳を振るった。

「満足だと? できるものか! 許せるものか、絶対に! 父さんと母さんに会いたくて、妹に会いたくて、友達に会いたくて、俺の心から流れる血が、いつまでも止まらないんだよ!」

 そしてそれこそ、直虎の頭蓋を叩き壊すような勢いで振り下ろされた拳を、直虎は首を横に動かしてどうにか躱した。王太郎の拳が地面にめり込む。その手首を掴み、もう片方の手で王太郎の喉を掴み、直虎は渾身の力を込めて体を起こそうとした。

「おまえ王様なんだろう? 血を流しても笑ってみせるのが、王様なんじゃないのかよ!」

「君らは俺の民じゃない――」

「じゃあ、ヴァイオラのことは?」

 その瞬間、王太郎の体から力が抜けた。その隙を逃さず、直虎は全身全霊を傾けて王太郎を押しのけると、自由を取り戻して不格好ながらもどうにか立ち上がった。

 それに一歩遅れて、王太郎もまた立ち上がる。

 改めて対峙してみれば、お互いひどい顔をしていた。唇が切れたり、鼻血を出したりして、さんざん殴り合った結果である。もう少し時間が経てば顔が腫れ上がってくるだろう。それにしても時空魔法を持つ二人が魔法を使わず、また十一の宇宙で権力を握ったはずの王太郎が権力を使わず、泥臭い殴り合いに終始しているのは滑稽ですらある。

 直虎は荒い息をつきながら、王太郎をじっと見つめて考える。

 ――なんでこんなガキみたいな殴り合いをしてるんだっけ? 俺たちはこの世界の命運をかけて決闘するんじゃなかったのか。くそっ。馬鹿野郎。王太郎め。

 その王太郎は直虎を見ながら、右手の拳を握ったり開いたりしていた。

「ヴァイオラ……ヴァイオラか……」

 王太郎はしばらく迷っていたようだが、やがてその拳を固く握りしめると云った。

「……たった一日の付き合いだ」

「長さなんか関係ないだろう。あいつはおまえをわかろうとした。自分の命と引き換えにしておまえを助けた」

「……俺はやると云ったことは必ずやる男。きっとやり遂げる。絶対に諦めない」

「聞けよ! 俺の声を!」

 その叫びに、王太郎がはっと目を見開いた。自分の気持ちだけに曇りかけていた瞳が、きらりと光ったかのようだった。

 直虎はふたたびまなじりを決すると、王太郎に向かって云う。

「あいつはおまえがわかってくれると信じたから、自分の命を懸けたんだ。でも結局、わかってくれないのか? ヴァイオラの命なんてそんなもんかよ」

 王太郎はそれに痺れたようになって、返事もできないようだった。直虎は唇を噛みしめ、ぎゅっと拳を握りしめた。

 ヴァイオラと出会ってから彼女と死に別れるまでの日々が、いっぺんに頭と心を過ぎっていく。どの瞬間を切り取っても、彼女は友達だった。

「……おまえはあいつの命の炎を受け継いだんだ。わからないなんて許さない」

 そして直虎はふたたび王太郎に向かっていった。拳を振り上げ、巨大な壁を殴りにいくような気持ちで挑みかかる。

 そんな直虎を、王太郎は茫然と見つめて云った。

「それをわかってしまったら、俺の戦いは終わってしまう。だからわかるわけにはいかないんだ」

「わかれ!」

 そう叫んで直虎は王太郎を殴りつけた。王太郎はそれを受け止めようと手を挙げたが、遅い。直虎の拳が王太郎の頬を一撃する。

 てっきり防がれると思っていたので直虎は驚いたが、王太郎はもっと驚いていた。

「……あれ? おかしいな」

 首をひねった王太郎に、直虎はさらに一歩踏み込み、腰を入れて下半身の力を伝えた拳で王太郎の腹を殴った。王太郎は痛みに顔を歪めながら、独り言のように云う。

「また防げなかったか……」

 それから王太郎は直虎を見て微笑んだ。

「大したものだ。だがなぜ向かってくる? 俺に勝てると、本気で思っているのかい?」

「さあな。でも、勝てなくたって負けないことはできるさ」

「そんなものはただの精神論だ。そもそも俺と君の戦いが成立しているのは、俺が一騎討ちに応じているからでしかない。もし俺がその気になって仲間たちに号令をかければ、その瞬間にすべてが決まる。それが現実だよ」

「じゃあやってみろよ。仲間でもなんでも呼べ。俺は負けない。何度だっておまえを殴ってやる」

 そう大見得を切った直後、王太郎がいきなり前に出てきて直虎の鼻面に一発お見舞いした。出鼻を挫かれた恰好になった直虎だが、すぐさまかぶりを振ってにやりと笑う。

「負けないって云ってるだろ」

 そう云って、直虎はふたたび王太郎に拳を振るった。またしても拳は王太郎の頬を捉えた。甘んじて受けているというわけではなさそうなのに、さっきから妙に当たる。直虎は不思議に思いながらも、一気に攻勢に出て拳の乱打とともに言葉を浴びせた。

「どうした? さっきから様子がおかしいぞ」

「いや、俺はいつも通りだよ」

「嘘を吐け。動きがずいぶんと鈍い。まるで体全体が重くなっているかのようだ。相対している俺にすらわかることが、自分ではわからないのか」

 すると王太郎が怪訝そうな顔をしたので、直虎はどうやら彼が本当に自覚していないようだと悟り、攻撃の手を止めて云う。

「おまえ……その状態は俺でもわかるぞ。今のおまえは、心と体が上手く噛み合っていないんだ。だからおかしくなってる。わかるだろう?」

 考えてみれば、王太郎が急にそうなったのは、直虎がヴァイオラのことを持ち出してからだ。直虎がそれに気づいて勢いを得る一方、王太郎はしらを切るように云う。

「……いいや、わからないね。わかってたまるか」

 ――わかってたまるか?

 直虎は王太郎の口にしたその言葉に、口の端を吊り上げて笑った。

「目を逸らしたって無駄だ。だってヴァイオラの命は、おまえのなかで燃えてるんだから――!」

 そして直虎はふたたび拳を振り上げて王太郎に殴りかかった。

 だがその右拳に、王太郎が自分の左拳を合わせてくる。直虎と王太郎、二人の鉄拳がまともにぶっつかって、しかしどちらも一歩も引かず、膠着するかと思われたそのとき、王太郎の右手に突如として青い炎の剣が出現した。

 ――ベルガリウスソード!

 直虎がその剣を警戒して後ろへ飛び退くと、王太郎はゆったりとした動きでベルガリウスソードを構えた。

「直虎君、そろそろこの戦いを終わりにしよう」

「と云うと?」

「俺は君にたくさん殴らせてやったが、最後にもう一発だけ殴らせてあげよう。だがその瞬間に、俺はこの剣で君を殺す。君は云った。自分は負けない、何度だって俺を殴ると。だがそんな根性論や精神論も、首と胴が切り離されてしまえばそれまでさ」

「そうか」

 直虎はそう云って、迷いなく一歩を踏み出した。それを見て王太郎の目が鋭く細められた。

「今まで俺がさんざん譲歩してあげたから、調子に乗っているのかい? 俺はやると云ったら必ずやる男。今度という今度は本当に最後だよ?」

「わかってる」

 直虎はそう云って、さらにもう一歩、王太郎に迫った。すると死に近づいたはずの直虎より、王太郎の方が追い詰められたように云う。

「自ら死地に飛び込もうと云うのか……!」

「死ぬのは怖いが、死を恐れて心が挫けてしまうことの方がもっと怖い。それに……」

「それに?」

「ヴァイオラが云ってたんだ。おまえはきっとわかってくれるって。俺もそう思う。だからおまえがわかってくれるまで、俺が殴ってやる!」

 自分が滅茶苦茶を云っているのはわかっていた。しかし心がそう燃え滾っているのだ。直虎は勢いよく地を蹴ると、思い切って王太郎のふところに飛び込み、拳を振り上げた。

「おまえの怒りと悲しみはもっともだが、おまえも、俺たちが生きているってことを、思い知れ!」

 そして直虎の愚直な正拳突きが王太郎の胸に突き刺さった。たしかに直虎は王太郎を殴ったのだ。だがそれはデッドラインを越えた瞬間でもあった。王太郎の宣言した通りなら、この瞬間にもベルガリウスソードが一閃し、直虎は斬り捨てられているはずだった。ところが直虎はまだ生きている。王太郎は剣を構えたまま硬直していて、直虎をじっと見つめているのだった。

 時計の針が動く。がらんと音を立てて王太郎の手から剣が落ちた。次いで王太郎の体が傾き、ゆっくり仰向けに倒れていく。そのまま王太郎が地面の上にひっくり返ってしまったのが、直虎には信じられない。

 ――本当か?

 直虎は茫然としたまま王太郎の傍に立ち、その顔を覗き込んだ。果たして王太郎はぼんやりとした面持ちで空を眺めていた。それでいて直虎のこともちゃんと見ていたのか、彼はしばらくして云った。

「なぜ倒れてしまったんだろうな。俺はこんなにも、この世界を許せないのに……」

「いや、頼む。この世界をゆるしてくれ」

 直虎はその場で両膝をつき、地面に横たわる王太郎の顔に顔を近づけて云う。

「みんな生きてるんだ。消さないでくれ」

 王太郎はそんな直虎を一瞥し、それからまた空に目を戻すと云った。

「ヴァイオラが、君と似たようなことを云っていたよ」

「え?」

「死ぬのは怖いが、死を恐れて心が挫けてしまうことの方がもっと怖い……まったく、殴ったら殺すと云ったのに俺を殴った君も、戻れなくなるかもしれない魔法を使った琉歌君も、そして俺に命をくれたヴァイオラも……平気で俺にどんどん命をぶつけてきて……」

 そこで王太郎は、自分の右腕で目元を覆った。

「この世界は偽物だ。偽物なのに、そこで生きている人々は本物だ……」

 そのとき直虎は、王太郎が自分の目元を隠す右腕の陰に、なにか光るものを見たような気がした。一瞬のことであったので、見間違いかもしれない。

「直虎君、俺はね、君たちから命を感じる」

「うん」

「それを消してしまうことの恐ろしさを、俺は君の父親から学んだ」

「だから、異世界で多くの仲間に恵まれたんだろう?」

 こういう男だから、ユニバース・レオで王になったのだろう。ユニバース・サジタリアスで銀河の女帝の皇配になったのだろう。そこでじっとこちらの様子を窺っているイハドゥルカも、恐らくほかに伏せられている戦士たちも、彼を慕っているから王と仰いでいるのだ。

「俺は、やると云ったことは必ずやる男だが……」

 そこで王太郎は目元を覆っていた右腕を下ろした。その顔はいたずらっぽく笑っていた。

「……たまには例外もある」

 そして王太郎はゆっくり体を起こし、立ち上がった。そのときには、もういつもの不敵で上から目線の王太郎に戻っていた。

 直虎はそんな王太郎を見上げて、なんと声をかけたものか迷っていた。まだ信じられないし、現実感が湧かない。喜んでいいのかどうかもわからない。

 そうこうしているうちに、王太郎がイハドゥルカに眼差しを据えて云う。

「イハドゥルカ、朱鷺恵の縄を解いてやれ」

 王の言葉に、イハドゥルカはいちいち驚いたり疑問を差し挟んだりしない。ただ鋭い鉤爪を具える自分の指で朱鷺恵の縄を切り裂いた。

 朱鷺恵は自由になったが、身じろぎせずに王太郎を見つめている。

 王太郎は次に周囲を見回すと云った。

「イハドゥルカ、そしてユニバース・キャンサーの騎士たちよ。今からおまえたちを元の世界に帰す。俺もあとから行くから、心配しなくていい」

 王太郎のその言葉にイハドゥルカが一礼したとき、その姿がいきなり掻き消えた。のみならず一陣の風が吹いて、この中州に潜んでいたユニバース・キャンサーの騎士とやらもまた去っていったのが、直虎にもなんとなく理解できた。

 そこへ王太郎が問わず語りに云う。

「彼らは影のようなものなんだ」

「影?」

「そう、本当の意味で異世界を渡り歩くことができるのは、因果の超越者である俺と君だけなのさ。タイムリープと一緒で、因果の流れに組み込まれている彼らに別宇宙への移動はできない。だからここにやってきていたのはオリジナルの影、すなわちコピーってこと。彼らのオリジナルは、今も変わらず自分の世界にいるんだよ。だからたとえこの宇宙で命を落としても問題ない。無事に帰還すれば、影の得た記憶や経験を得るけどね」

「そういうものなのか……」

「そういうものなんだよ」

 王太郎はそう云って微笑むと、次に片耳に手をあて、虚空へ向かって直虎の知らない言語で話し始めた。その会話相手が、直虎には見当がつく。

 ――地球よりはるかに進んだ文明の持ち主。今現在、宇宙艦隊で地球を包囲し、富士山を消滅させたユニバース・サジタリアスの連中だろうな。

 やがて話がついたのか、王太郎が直虎を見て云った。

「今、上の艦隊を帰還させたよ。これで本当に丸裸だ」

「王太郎、では……」

 喜びかけた直虎に、しかし王太郎は冷たい釘を刺すようにして云う。

「勘違いするな。こんな世界は大嫌いだ。だが結局俺は、君たちの生きようとする意思に負けた。負けてしまった……」

 そう云って傷ついたような顔で空を見上げ、風に吹かれている王太郎を見て、直虎も素直には喜べなかった。王太郎の叫びが耳の奥を離れない。

 ――俺の心から流れる血が、いつまでも止まらないんだよ!

 そのとき直虎は自然と湧き上がってきた気持ちを、声に出していた。

「……よりよい世界にしてみせる」

「うん?」

 藪から棒の言葉だったせいか、王太郎は不思議そうに首を傾げた。そんな彼に向かって、直虎は感情のまま、心で背伸びし、出たとこ勝負の勢い任せで云った。

「この世界は罪と過ちの上に成り立っている。それでも俺たち、生きることはやめられない。だからせめて、おまえのためにも、この世界をよりよい世界にしてみせる」

 すると王太郎はつまらそうにかぶりを振った。

「やめたまえ。俺がそんな言葉で感動したり笑ったりすると思うのか。この世界がどうなろうと、君たちがどう生きていこうと、俺にはどうでもいいことだ」

「俺たちにとっては大事なことだ!」

 直虎がそう叫ぶと、王太郎はびっくりしたように目を丸くし、それからわらった。

「では、そうするがいい。ゆっくり見物させてもらおう」

 その言葉に直虎が微笑んだとき、琉歌がそろそろと口を挟んできた。

「ねえ、私まだ頭がついていかないんだけど、これってつまり、私たちの勝ちってことでいいの?」

 それには直虎ではなく、王太郎が微笑んで云う。

「ああ、俺の負けだよ」

「そうなんだ……」

 琉歌はあまりの出来事にまだ茫然としている。王太郎はそんな琉歌から朱鷺恵に視線を移した。朱鷺恵はまだ座り込んだまま、じっと王太郎を見つめていた。

 二人の目が合い、先に口を切ったのは王太郎の方だった。

「朱鷺恵、聞いての通りだ。こういうことになった」

「そう。でも王太郎、あなた……」

 そう云いかけた朱鷺恵に、しかし王太郎はかぶりを振った。

「もうなにも云うな。君と話していたら、俺はまた許せなくなるかもしれない……」

「そう……」

 朱鷺恵はそう云うと、花がしおれるように俯いてしまった。直虎としては慰めの言葉の一つでもかけてやりたかったけれど、それは王太郎のいないところの方がいいだろうと思い、王太郎に向かって訊ねた。

「……それで、おまえはどうする?」

 この世界で生きていくというのなら、直虎にとっては上等だった。直虎自身、張り合いを持って生きていけるだろうと思う。

 だが王太郎は空を見上げて云うのだ。

「ユニバース・サジタリアスへ行くよ。あそこはまだ問題が山積みでね。いや、ほかの宇宙でも、完全に平和な状態になっているところなどほとんどない。俺は王として、盟主として、皇配として、あるいは支配者として、やるべきことをやらねばならない」

「十一の世界を股にかけて?」

「そうだ」

 王太郎はちょっとだけ嬉しそうな顔をして頷いた。

「異世界を渡り歩き、あちこちに自分の勢力を持ってしまったために、俺は一人で十一の役割を担うことになった。それをこなしているあいだに、十七年があっという間に過ぎてしまったよ。だがやりがいはある」

「つまりおまえには、おまえのことを必要としている人がたくさんいるんだな。ちょっとほっとしたよ。おまえが十七年ものあいだずっと独りぼっちだったとしたら、どう償えばいいのかわからなかったところだ」

「気にしなくていい」

「気にするさ」

 すると王太郎は直虎を見て目を和ませ、囁くように云った。

「君は優しいね」

 このとき王太郎は油断をしていたのだろう。そもそも彼は自分一人でなんでもやるタイプではなく、仲間とともに戦うタイプの人間だった。そんな彼が、仲間を先に帰して一人になったのがいけなかったのだ。

「サーベイジ・リコシェッツ!」

 いつか聞いた魔弾の魔法がいきなり放たれ、誰もが呆気に取られるなかで、無数の銃弾が一斉に王太郎に襲い掛かった。そのことごとくは王太郎に当たらなかったが、それは目くらましなのだ。その無数にある囮の弾丸に紛れていた、たった一発の弾が、王太郎の背中から胸にかけてを貫いていった。

 王太郎は驚いたように目を丸くし、それから嘘みたいに力なく前のめりに倒れた。その体の下に、次第次第に血だまりが大きくなっていくのを見て、直虎は恐怖すら覚えた。

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