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2021年1月10日 07:22
起伏に富んだ、駿河、甲斐、信濃の山稜は、そこに「山大名」がいるという着想を吉川英治に得させたほど、豊かだったのでしょう(「神州天馬侠」という、滅亡後の武田家の遺児の話。「山大名」を頼って逃げるところから始まっていた記憶があります)。小十郎たちの三人の道行きの自然描写を拝見すると、それがうかがえ、つい思い出してしまいました。いよいよこの物語も大詰めですね。父帰るではなく、子来る、という感じですが、その出会いが何をもたらすのでしょうか――面白かったです。
作者からの返信
いつもながら四谷軒さんの博識とご卓見には驚きます。吉川英治は『新平家物語』を読んだだけで(生来の文章家にひれ伏しましたが、ひとつ、いやに山出しを強調した木曽義仲の記述だけは腑に落ちず(^_^;))、「神州天馬侠」なんて聞いたこともなかったです。甲斐と信濃の国境に連なる八ヶ岳の山容は、見るたびに、ほうっと息が出ます。
起伏に富んだ、駿河、甲斐、信濃の山稜は、そこに「山大名」がいるという着想を吉川英治に得させたほど、豊かだったのでしょう(「神州天馬侠」という、滅亡後の武田家の遺児の話。「山大名」を頼って逃げるところから始まっていた記憶があります)。
小十郎たちの三人の道行きの自然描写を拝見すると、それがうかがえ、つい思い出してしまいました。
いよいよこの物語も大詰めですね。
父帰るではなく、子来る、という感じですが、その出会いが何をもたらすのでしょうか――
面白かったです。
作者からの返信
いつもながら四谷軒さんの博識とご卓見には驚きます。
吉川英治は『新平家物語』を読んだだけで(生来の文章家にひれ伏しましたが、ひとつ、いやに山出しを強調した木曽義仲の記述だけは腑に落ちず(^_^;))、「神州天馬侠」なんて聞いたこともなかったです。
甲斐と信濃の国境に連なる八ヶ岳の山容は、見るたびに、ほうっと息が出ます。