第52話 賞金首


 楽市楽座。


 商人が自由に行き来する為の大道の整備。


 信長は追い剥ぎ、山賊を死刑に処した。


 信長が手を焼いたのは?


 狼、山犬、人を襲う動物だったのだ。


 大坂冬の陣、夏の陣の際に中山道を通り遅参した徳川秀忠公。


 真田一族と闘い、血の匂いを染み込んませた合戦装備品。


 足軽、兵隊を山犬が襲う事も見越して、速度を遅くし、集団で移動した故の遅参だったとしたら?


 商人にボディーガードがいる訳でも無い。


 商人が自由に大道を移動出来るように必要な措置。


 生贄を捧げ、血の匂いで動物を惹きつける。


 銭首観音を自称する、賞金首。


 女性をかどわかし、女郎部屋に売り、その揚げ銭をピンハネ。


 女郎を切支丹にした後で、男を切支丹に改宗させると言う小悪魔、古屋根と呼ばれる、鼻と陰茎がもげた存在は。


 梅毒に罹患した故に。


 売り物にならなくなった男娼の末路だった。


第52話 了


 


 

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