久しぶりに小説を書けた&エッセイの振り返り

 まずは、カクヨムコンに参加された方お疲れさまでした。今年は新たな部門が追加されたり、応募総数がかなり増えたり、見ていて変化が大きい年のように感じました。次のカクヨムコンはどうなるんでしょうね。


 さて、小説を書かない日々が続いてましたが、最近久しぶりに小説を書きました。『Dear K』という作品です。

 自分でも小説を書くことはしばらくないだろうと思っていたのですが、ある自主企画のお題をお見かけした時に面白そうなお題だと思い、久しぶりに小説を書きたい、と強く感じました。なのでスキマ時間にどうにかこうにか書きました。

 半年も期間が開くと「地の文ってどうやって書くんだっけ?」などと色々悩みが多く、いつも以上に公開するのに自信が要りました。

 読むのもほとんどしていないせいか、自分の作品が良いのか悪いのかわからなくなってるんですよね。とにかく書き終えられたので今回は良しとします。

 このエッセイを読んでいる方が、作品フォローして下さったりや読んで下さったりと、新作に反応して下さっていて嬉しかったです。ありがとうございました。



 年度末も近いですし、エッセイで書いた事柄(タイトルや書き出し、情景描写など)を振り返りながら、今回の短編について軽く話します。このエッセイでは、いつも通り書き出し以外の内容には触れません。



 まずはタイトルから見ていきましょう。今回は自主企画で指定されたタイトルである必要がありましたが、エピソードタイトルは自由。『Dear K』という「前置詞+人名」の企画タイトルを踏まえ、エピソードタイトルは「For Rosetta」としました。


 続いて書き出し。この短編は



 彼女は、窓際に腰掛けながら満月を見上げていた。明るい外に対して室内は暗く、月光に当てられて白いスカートと長い金髪が浮かび上がる。



 で始まります。修正前の書き出しだと、深い青の中に丸い月が浮かんでいる。という言葉に続く形で、夜の情景描写を入れていました。

 ただ、この物語は切なく重めの雰囲気です。長い情景描写を書くと読者の方が読みにくく感じるのではと思い、冒頭の情景描写を削りました。ちなみに、物語の最後の段落もわりと削ってます。

 今回は重めの物語なので、文字数少なめを目指したためです。また、物語の雰囲気的にできるだけ描写については無駄を省いた方が合う気がしました。明確に書いていないことが所々あるのもそのため。


 エッセイでは、色彩の話もしましたね。この短編はわりと色彩の描写を入れてしまっています。

 金と白、白と黒、白に映える青色と赤色。あと、色ではありませんが、月光とその反射、影の表現を入れています。書き出しもそうです、月の光で縁どられた女性が暗い部屋の中で浮かび上がって見える。

 こうしてみると、今回、対比的な情景描写を多用しているようです。

 ところで、情景描写。「〜のように」「〜のような」を使いがちだと以前言いましたが、三箇所で使用している模様。気をつけたつもりでしたが、これらの言葉を使わずに地の文を書くのは難しいのかもしれないと思わされました。

 なお今回、心理描写はありません。今回は完全な三人称にしたかったので。そのため、仕草、声の調子、表情で感情を表現しなくてはなりませんが、顔が見えない人物を出したせいで少し苦労しました。



 ということで、新作小説についてエッセイで書いたことを振り返ってみました。

 できていることもあればできていないこともあります。ただ、久しぶりの小説にしてはそれなり書けたと思うので、自分的には満足です。


 来月で今年度が終わりますね。個人的に、今年度は色々ありすぎて疲れ気味なのですが、あと少し頑張っていきたいところ。皆さんも体には気をつけてくださいね。

 今回もありがとうございました。

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