第62話 『オークション午後の部』
午後の13時、オークショニアーのドレイヴンさんの
「これよりオークション午後の部を始めます。
ではまずロットナンバー101番 前サドレイン公爵家の馬車・・」
と午後の部はなんと馬車から始まった。
ロットナンバー101番 前サドレイン公爵家の馬車は豪華な馬車で 金貨100枚
ロットナンバー102番 ミスリル鉱石 1トン 金貨70枚
ロットナンバー103番 遊女 金貨100枚
結構綺麗な女性ではあったけれど・・
現役で遊女をしている女性みたいだったのでごめんなさいだ。
本当は買ってあげたいのは山々なんだが・・
そうするとキリがない。
エンジェルの時は・・・
『考えるのはよそう・・』
そんな感じでオークションは進んでゆき
オークショニアーのドレイヴンさんが一際大きな声で
「お待たせしましたこれからが、ストレイア公爵家ユリアナ姫が史上初のダンジョン攻略でダンジョンから持ち帰りました品々になります、
まずロットナンバー121番 エメラルドタイガー 高さ3メートル長さ5メートルのエメラルドの宝石で出来たものです。ユリアナ姫様お願いします」
と言った瞬間俺は舞台にエメラルドタイガーを異空間収納から出した。
その瞬間
「こんな宝石モンスターが居るのか、今まで見たこともないぞ!!」
「あれが全部エメラルドの宝石で出来ているのか?小さなエメラルドの指輪が金貨数枚もするというのに何個の指輪があれから出来るんだ?凄いぞこれは!!」
・・・
と会場がざわつきだした。
そんな中
「金貨500枚!!」
宝石商らしい男性から早速ビット
「金貨600枚!!」
「金貨100万枚!!」
おお~一気に大台を出してきた。
「金貨100万枚!!」
・・・
ここですこし止まったみたいだ・・
ここで終わりくらいか?
「ビットはありませんか?金貨1000万枚!!です」
「金貨1500万枚!!」
「金貨1500万枚!!金貨1500万枚が出ました。他にビットがございませんか?」
何度かのオークショニアーのドレイヴンさんの確認の後
「ハンマー」
との掛け声と共に木槌が振られる。
「ロットナンバー121番 エメラルドタイガー パドルナンバー35番の方が金貨1500万枚で落札致しました。
俺はその言葉とともにエメラルドタイガーを異空間収納。
「次はロットナンバー121番 ダイヤモンドドラゴン高さ5メートル長さ10メートルになります。全てダイヤモンドで出来ております」
とういう言葉と共に、ダイヤモンドドラゴンを舞台に出す。
「おおおおおおおおおおお~」
「凄い!!」
「これが全部ダイヤモンドだと~~、どうやって仕留めたんだ?」
と色々な反応が客席から聞こえてくる。
結局高さ5メートル、長さ10メートルのダイヤモンドドラゴンは宝石商らしい初老の男性が金貨1億万枚で落札
「そして次が『宝石のダンジョン』30階層目でドロップした未知の宝石で出来た長さ30センチのロットナンバー123番エクスターナルダガーです。世界で唯一の宝石エクスターナル鉱石です。この世界で一のみの一振り。ミスリルの剣をこのように紙のように斬り裂けます」
と言って、ミスリルの剣を取り出してそれをエクスターナルダガーで斬って見せるドレイヴンさん。
その瞬間
「金貨1000万枚!!」
と早速声がかかる。
ユリアナがチャーリー国王が左手を右肩にてをかけてビットのサインを出そうとしていたのを見て
「チャーリー国王様、エクスターナルダガーは差し上げますからビットされなくてもいいですよ」
と言ってニコッとチャーリー国王へ微笑む。
俺は即座にユリアナの手にエクスターナルダガーを一本異空間収納から出す。
それをチャーリー国王へ渡すと
「おお~これが未知の宝石で出来ている剣なのか・・・何と綺麗な宝石なんじゃ!!ほ・・本当に・・貰っていいのかユリアナ姫?」
そんなチャーリー国王の問いに
「ええ大丈夫でございますよ。タダこのキリスに第一王女を頂きたいとか言うかもしれませんが・・うふっ」
っとユリアナが言うと
「そ・・そうか・・か・・考えておこう」
と満更でもない風?
ユリアナに買収されてしまった?
エリザベス王妃・・チャーリー国王のエクスターナルダガーが宝石だから羨ましそうですね・・エリザベス王妃も乙女ですね・・
このままじゃ可哀想な気もするし・・
俺もエリザベス王妃用に10本あまりの宝石のバラでバラの花束を作ってユリアナに渡してもらう。
「こ・・これは・・・あああああ~~」
気絶・・しないで下さいよ・・・
うん・・何とかもちこたえたよう・・ですねエリザベス王妃。
「わ・・私もキリスさんだったら第一王女嫁がせてもよろしくってよ」
チャーリー国王もエリザベス王妃ももう宝石に夢中で心此処にあらずって感じだよ。
『しかしよ~第一王女・・アリシアだったら俺は最高なんだが・・揉めないか?』
そんな事をしている間に決まったようだ。
ロットナンバー123番エクスターナルダガーはパドルナンバー3番の人が金貨10億枚で落札
未知の宝石って言葉が心をくすぐるのか?
未知の宝石ミレイア鉱石でできたロットナンバー124番レインボーフラワーはパドルナンバー11番の人が金貨100億枚
そしてオークショニアーのドレイヴンさんが一際大きく
「これで今日最後になります超~~レアアイテムが出品されました。
それがこの『ロットナンバー125番龍の涙』です」
と会場に向けて5カラット程の『龍の涙』の宝石を観客の全員に見えるように見せる。
普通の宝石と違って自ら眩しい位に光り輝く宝石
「何と綺麗な宝石じゃ」
「あなた何としても競り落としなさい!!」
「あれを見ると他の宝石が霞んで見えるな」
と口々に話している観客達
「金貨1億枚!!」
会場から早速大台でビット
「金貨10億枚!!」
今までとは桁が違う・・・
『40階層目の壁が光り輝いて綺麗だったから壁を切り取ってその時落ちたクズ宝石なんてとてもじゃないけど言えない』
そこでオークショニアーのドレイヴンさんが
「龍が泣いた時に流した涙が固まって出来たと言われる『龍の涙』此処で逃せば悔いが残りますよ「~金貨10億枚!!他にいませんか~~>」
と追い立てる。
「金貨100億枚!!」
「金貨500億枚!!」
「金貨500億枚がでました!!金貨500億枚他にビットはいませんか?」
「居ませんね~~」
とドレイヴンさんが言おうとしたところ
「金貨1000億枚!!」
おおお~一気に倍!!
「金貨1000億枚がでました~他にビットは居ませんか?」
何度化の確認後
「ハンマー」
「未知の宝石エレメント鉱石でできたロットナンバー125番『龍の涙』はパドルナンバー22番の方が金貨1000億枚で落札されました」
と締めくくった。
チャーリー国王はオークションが終わると
「お前達今日幾ら稼いだんだ。もう一生遊んで暮らせるんじゃないのか?」
と茶化してくる。
ユリアナは
「金貨1111億1500万枚ですね。20パーセントのオークション費用を支払わなければいけませんから金貨888億9200万枚が私達の今回の受け取り分になるでしょうか」
と当然のように答える。
チャーリー国王は
「アレが『宝石のダンジョン』から持って帰った全部ではないよな?」
と恐る恐る聞いて来たのでユリアナは
「今日オークションに出した宝石は全部クズ宝石ですよ?此処だけの話にして欲しいのですが、この世界に出したらマズイ宝石が山のようにあります。それを武器として使われるとこの世界の力関係が一転してしまうような代物です。まあ出せるものもありますが体長300メートルのダイヤモンドドラゴンなんて此処に出せないでしょ?」
とシレッと答える。
「300メートルのダイヤモンドドラゴン・・」
チャーリー国王はそう言って言葉も出ない・・よう・・
うんうん驚くよね・・
つづく・・・
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