第29話 『宝石のお花に襲われちゃう~~~お花の子供ができちゃう~~』

ユリアナの武器もレインボーストーンに魔力を流し変形させて俺の武器と同じように作った両刃剣

左右両方に刃があり、40センチの長さの剣

持つ所は一切無し!!

魔力で浮遊させて回転させながら敵を切り刻む。


俺はうまれたばかりで筋力なんか全然なし!!

大体な~俺のステータス表示なんて何なんだ~?

レベル 90


筋力   :???????

体力   :???????

防御力  :???????

秒速俊敏性:???????

魔力量  :???????

対魔力  :???????


魔法 イメージング


俺がステータス画面を開いて表示させていると、ユリアナが俺の後ろから覗き込んできて

「キリスのステータス全然解らないわね、それじゃ~強いのか弱いのかさえ全く解らないわね」

人が気にしている事をシレッと言うんじゃねえ

まあ、言われてもしょうがないんだけどな・・

自分でさえ、力がどれだけ有るのかさえ解らない状態なんだからさ~

「ユリアナ前にも言っただろう。俺のステータス表示は壊れてるぽいんだ。自分でさえどれだけ実力があるのかさえ解らないんだぜ?」

と言うと


「まあ『宝石のダンジョン』の30階層に来れるだけの実力は有るって事よ」

と言って

「くすっ」

っと笑うユリアナ

「馬鹿にしてるだろ?」

「バカにはしていないわ。本当の事を言ってるだけでしょ?」

「はぁ~ユリアナって不思議ナ?大人びた考えしてると思ったら、全然子供でまだ遊び足りないって感じに見えるぞ?」


ってユリアナに言うと

「うふっ」

「キリスって解ってるじゃない!!私は遊びたい年頃には『血塗られ姫』なんて言われて恐れられていたから・・・・」


と上を向いて遠い目をしている。

少し涙が?

悪いこと言っちまったか?


「まあ~いいじゃないか!!こうして俺がダンジョン付き合ってやってるじゃないか?」

「だね~ありがと?キリス?」

と言ってぎゅっと抱きしめてくるユリアナ


「わ・・・解った!!解ったから!!そろそろこの『宝石の花園』突破するぞ準備しろ此処は多分、敵を殲滅する階じゃ無い。いかに早く敵の攻撃を掻い潜りこの階を抜けるかって感じだぞ」


ユリアナはレインボーストーンから作った両刃剣を魔力で浮遊させて回転させながら感覚をつかんでいるよう

「凄く魔力特性良いみたい!!反応しすぎくらいよ」

「じゃ~行くぞ!!」


そう言葉をかけた瞬間に『宝石の綺麗な花々が咲き乱れる楽園』に突進

空中高く舞い上がり亜音速で宝石の花園を擦りぬける。

こうすれば少しでも、地上に咲いた花々の攻撃を遅らせれる?


宝石の花園に入った瞬間一気に茎を伸ばし、根っこで槍のように突いて襲ってくる花々

「ガリガリ」

「ガリガリ」

「ガリガリ」

「ガリガリ」

「ガリガリ」

「ガリガリ」

「ガリガリ」

「ガリガリ」

「ガリガリ」

「ガリガリ」

俺達が飛ばして回転させているレインボーストーンの両刃剣が花々の攻撃を尽く粉砕してゆく。

そこを逃さず、異空間収納を開けたまま切り倒される宝石の花々をい空間収納に回収。

次々に襲ってくる宝石の花々

それを俺のレインボーストーンの両刃剣か切り刻んで

い空間収納に順次格納されてゆく

完全な流れ作業


これって最高じゃね?

などと思っていると・・・


「うわ~~キリス~見て!!見てよ~~!!下の大地に広がる宝石の花々凄く綺麗よぉ~~こんな景色渡し見たこと無いわ~~!!」


とうっとりした瞳で眼下に広がる宝石の花々が乱れ咲く花畑が何処までも続く景色に目を奪われているユリアナ


俺はそんなユリアナに

「宝石の花に見入っている場合じゃないぞ!!後ろからも襲われてるぞ!!」

と注意

「え~嘘~~」

と言って後ろを振り返るユリアナ


「キリス~~早く!!もっと早く飛んで~~!!私の足に花が絡み付いてくるの~~助けて~~」


俺は魔力を上げて飛行速度をあげる!!


が・・・


「いや~~~」

「私のスカートの中に入ってくる~~」


「宝石のお花に襲われちゃう~~~お花の子供ができちゃう~~」


うをぉ~~ユリアナ何て事叫んでるんだよ~!!

めちゃめちゃエロエロな事想像しちまったじゃん!!


俺は足元にシールドを作成し一気に後ろに向かって打ち出す!!


「ドォーーーン」


という空気を劈く大爆音が空間に響く

シールドを後方に打ちだした反動で急激加速


一気に宝石の花の攻撃を振り切って先に進む。


相変わらず先の見えない宝石の花の花畑

そして宝石の花の猛攻を両刃剣で切り刻んで異空間収納してゆく攻防が繰り広げられ


暫くすると

また・・


ユリアナの

「いや~~~」

「私のスカートの中に入ってくる~~」


「宝石のお花に襲われちゃう~~~お花の子供ができちゃう~~」


そんな悲鳴が響く。


ユリアナ?

段々とそれ楽しんでるようにしか思えなくなってくるんだが????

おまえ絶対に楽しんでるだろ??????


『いや~~~って声が甘い~~~官能的な響きに聞こえてくんぞ~~??』


放っておく事は出来ない為に再度シールそを作り後方に急射出し急加速を繰り返す。

本当にお花の子供が出来ちゃったなんて言われたら責任取れないからな!!


今度はユリアナが

「前!!前!!前!!前!!前!!前!!前!!前!!前!!前!!前!!前!!前!!前!!前!!前!!前!!前!!前!!前!!前!!前!!前!!前!!前!!前を見て!!~~」

と大声で叫びだしてびっくり!!

「前ってな~~宝石の花畑????」


と言いかけて

「うをぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ~~」

っと思わず声を上げた瞬間急上昇!!

もうちょっとで岩山激突してひき肉になる所だった。

俺の前には断崖絶壁の岩山が遥か上まで続いており、俺達は安全地帯に入ったようで宝石の花の攻撃は止んでいた。


「こうして見る宝石の花が一面咲いている景色って最高ね~」

とユリアナは遠くまで見える宝石の花の花畑を見て感激している。


「そうやってうっとりと微笑んでいるユリアナのほうが俺はあの花よりも綺麗だと思うぞ」

と感想を言ったつもりだったのだが・・


「あ・・あのね・・そんな事言われちゃったら・・私本当に惚れちゃうんですけど・・」


うわぁ~俺フラグ立てちゃった?

何とか気持ちをほかの方向に向けてもらわなきゃ大変だぞ!!

「ユリアナ降りるぞ。ちょっと休もう。休んだら次の階層に行くぞ!!」

「は~~い。最初は絶対に無理って思ってたけど何とかなるもんだね~~」

とお気楽発言のユリアナ


つづく・・・

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