第14話パス

雫は、仕方ないので前線へと移動してパスをもらえる位置に走り込んだ。そうすると足元にピタリとボールが転がって来た。そして雫は簡単にシュートしてゴールを決めた。


その動きを何回も繰り返して雫はハットトリックを決めた。これで体育の成績も少しは良くなるだろうと雫は思ったが、パスをしてくる奴が狂の気に食わない生徒会で書記なんかをしている沢村昇だった。昇は司令塔になったつもりで雫にパスを出して来る。


サッカーは、リンチが発生らしいぜと狂は体育教師目掛けてボールを蹴る。昇のガキ、自分に酔いしれてやがる。日本代表のサッカーみたいにパスばかりしやがって日本は点取り屋の目立ちたがり屋がいないから弱い。協調性という名の下で教育を受けて育った日本人は世界に通用するわけがないと狂は一人でサッカー論を語っている。

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