第6話宗教の自由

雫の、父は、自営業で建材屋。姉は、短大生で東京の厳重な寮生活。裕福な家庭に育ったと思っているが、母は、自分の母親と雫には祖母に当たるが折り合いが悪い。週に三日は、宗教の集会に出かける。出かける時に雫に見せる視線が妙に優しげで嫌になる。一緒に行こうという目でのサインはウザいの一言につきる。


雫が、幼い頃、小学六年生ぐらいまで姉と雫は集会に連れて行かれていた。讃美歌を歌い。聖書のマタイ何章やらを読んだり、うたた寝したりしていた。集会では、居眠りしている人間なんてたくさんいた。神を、崇拝する人間も居眠りするもんだという事はひねくれている狂でも理解出来ないようだった。


ハルマゲドンが、来ると言われて雫は夏の夜に夢遊病にかかり記憶は無いが風呂に入ったり魘されたのは神様が乗り移ったのかもしれない。終わりの日なんてこの世には無い。この世はもう終わっているのだから、すでになと狂は言い放った。雫は全ての事を素直に受け止めようと思っているのにいつも狂がチャチャを入れて来る。

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