第5話シャワー

自宅に戻ると雫は手も洗わずにシャワーを浴びて一日の汚れきった油という邪気を洗い流す。

顔にシャワーを浴びると自分が生まれ変われるといつも感じる。頭からシャワーを浴びる時は敗北者のようだ。


シャンプーを濡れた頭に擦り付けて泡を立てる。そして、脇毛も、陰毛もシャンプーの泡でゴシゴシする。要するに石鹸やボディーソープを使うのが面倒なのだ。なので背中、脛、尻なんて垢擦りに行ったらすごい垢が取れるんじゃないかと思う。


バスルームから出ると雫はタオルでさっと体を拭いて裸のままリビングルームに行って下着が入っている箪笥に向かう。「また、裸で出て来て。」と夕食を作っている母親に言われながらトランクスを履く。雫は、高校生になって白ブリーフを卒業してトランクス派になった。トランクスはアソコがブラブラしてスースーするから最初の履き始めは落ち着かなくてすぐにブリーフに履き変えたものだったが慣れて来ると気にならなくなり快適になった。

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