第5回カクヨムコンのランキング作品に短文感想を付けていく吸血鬼と謎の女に会った話

@snacam

はじめに

この話を書くことになった理由と言い訳

部活の帰り道だ。

歩きスマホでカクヨムを読んでいたら、やべーやつらに絡まれた。


「そこの少年、カクヨムを読んでいるね」


全身緑色の服を着た、知らない女だ。

眼鏡のフレームも緑。アスパラガスかよ。


僕はスマホをポケットにしまい、足早に通り過ぎようとした。


「まぁ落ち着け。カクヨム読んでんだろ。アカウントもあるな?」


そういって道を塞ぐのは、全身黒ずくめに顔色の悪い男。

妙に顔が青白いし、犬歯が異常に長い。


前後を挟まれて足を止めた僕に、そいつらは言った。


「カクヨムコン5の感想をネットに上げたいのだが、あいにく私達はBANを食らってアカウントを失ったものでね」

「てめえのアカウントで、俺達の感想を公開してくれや」


僕に拒否権は無かったのだ。

次のページから始まる短文感想は、僕の意見では決してない。

文句があるなら、緑の女と黒い吸血鬼に言って欲しい。

北綾瀬の辺りで夕方頃に歩き回ってたら、たぶん会えるよ。

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