第216話
「さて、6階に下りるか」
俺は階段を降りていく。
するとそこには、海蛇や見たらトラウマになりそうな物がたくさん生息していた。
生理的に受け付けない事もあり、”風刃”の魔法を使い殲滅していく。
そして、サーチアンドデストロイを始めてから1時間ほどで階段を見つけて階段を降りた。
7階に下りると、そこには無数の白い海蛇が存在していた。
大きさは全て5メートル近くある、
高さ10メートル、横幅20メートルはある通路に、ところ狭しと生息している。
戦わずに抜ける事はかなり難しいだろう。
俺は、魔法を使いながら処理をしていく。
さすがにこれを体術メインで戦うのは時間がかかりすぎる。
白い海蛇を倒しながら通路を進んでいると突然、大きな部屋に出た。
「グルルルルルル、人間か……?このような場所まで来れるとは楽しめそうだな?」
ふむ、言葉が通じるのか。
「俺の名前はユウマだが、アンタと戦うつもりはない。この迷宮を封印もしくは破壊しにきただけだ。邪魔をしなければ殺さない。だから静かにしていてくれないか?」
「グルルルル、面白いぞ。人間、この我を殺す?よかろう!殺せるものなら殺してみ……るが……いええ」
話してる途中に、体長30メートル近くある青い龍の首を、”風刃”の魔法で切り落とした。
「ばかな……貴様、相手の口上を聞かずに攻撃をするなど……」
「殺せるものなら殺してみるがいいって言われたから、つい……」
「……こんな、こんばばかなあああああああ」
最後の口上を述べると同時に青い龍は消滅し、その場には1メートルの青い玉が床の上に転がっていた。それに伴い迷宮が振動を始める。
次々と壁や天井が崩れ始めた。
俺は、天井に手を向ける。
そして、考えていた物理系である”荷電粒子砲”の魔法を放つ。
放った閃光は、天井を貫通し全てを消し飛ばしていく。
俺は魔法を維持したまま飛翔の魔法を発動し迷宮内を上昇する。
そして1分ほどで海の迷宮リヴァルアを脱出する。
空から見ると、俺が凍結させていた海は殆ど溶けており迷宮が崩壊すると同時に、迷宮が存在していた場所に大量の海水が流れ込みすべては海の藻屑となって消えた。
「ふむ、これで海の迷宮リヴァルアの破壊は完了なのか?ダンジョンコアが無かったが……まあ、いいか」
俺は、飛翔の魔法を維持したまま『海の港町カレイドスコープ』に近い海岸に降り立つ。
海岸から『海の港町カレイドスコープ』内を通っていくとあちらこちらに兵士の姿が見える。
海の迷宮リヴァルアの迷宮に潜っていたのはかなり時間のはずだったんだが、こいつらはいつまでこの町にいるのだろうか?と疑問に思ってしまう。
さっさと他の公爵を倒すなり王様をぬっ殺すなりすればいいのに……。
まあ俺の知ったことではないが……。
俺はリネラスやイノンが待っている『移動式冒険者ギルド宿屋』に向かう。
そして宿屋に入ろうとした所で、バッタリとイノンと出会った。
「あれ?ユウマさん。ずいぶん早いお帰りなんですね?」
イノンが頭を傾げてくる。
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