第41語 東漢氏

 倭漢氏とも。東漢は 西漢かわちのあやに対する称。


 第15代 応神天皇のときに渡来し、漢の王室の子孫と称した(後漢 第12代 霊帝の末裔)。大和国高市郡に居住。蘇我氏とは密接な関係を持ち、特に一族の一員である東漢直駒やまとのあやのあたいのこまは 6世紀末、蘇我氏の2代目 馬子の命により、時の天皇(崇峻天皇:第32代)を暗殺している。

 蘇我氏の4代目 入鹿が暗殺された乙巳の変(645年)の際には 入鹿の父 蝦夷の館に一旦 集まったが、巨勢徳多の説得によって離脱。 壬申の乱(672年)の際には、大化の改新の主人公 天智天皇の後継者 大友皇子側ではなく、後の天武天皇側として活躍している。

 多くの氏に分化し、朝廷の財務・外交・文筆等に携わっているが、特に軍事面の活躍が目覚ましい。9世紀前後に征夷大将軍を勤めた坂上田村麻呂は東漢氏の後裔。 

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