第37語 高向王

?〜?

用明天皇の孫(『日本書紀』)

 ※ 用明天皇の子とするものもある

     (『本朝皇胤紹運録』)


 斉明女帝(第37代)の前夫で、彼女との間に漢皇子をもうける。詳しい経歴は 不明。

父親の名前も正史に書かれていないが、一説には田目皇子(用明天皇の第一皇子)とする見解もある。


用明天皇 — 田目皇子

     |厩戸皇子(聖徳太子)

     |当麻皇子(麻呂子皇子)

     |来目皇子

     |殖栗皇子

     |茨田皇子

     |酢香手姫皇女

      ∟? — 高向王

           ‖— 漢皇子

          宝皇女(斉明天皇)

           ‖— 天智・天武

          舒明天皇


 "漢皇子=天武天皇"説を採る場合、彼が何者であったかが問題となることが多い。

高向王が実在の皇族ではなかったとする場合は、

  ・高向玄理たかむこのくろまろ

  ・高向国押

  ・高向一族の誰か

  ・新羅人

実在の皇族であったとする場合は、

  ・当麻皇子の子

などが候補として挙げられている。

 なお、議論の枠外で、高向王を蘇我入鹿に擬する説も存在する。


・・あ、最近、漫画『天智と天武』の原作者が、議論の枠内で"高向王=蘇我入鹿"説を採ってる…

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