一度目の時間跳躍
20XX年、初頭。私は、「タイムマシン」を完成させることができました。すぐさま、私が行ったのはその材料の確保と独占です。そして、誰にも分らないように「タイムマシン」の存在は隠し、「情報シンパシー装置」開発で影響力を得ました。私自身には影響がないように制御した状態で。
世の中は大きく変わりました。だれでも、ひとの言葉を介さずに、「イメージ」を伝えることができるのです。最初は、国際会議などの重要な場でしか使われることはありませんでしたが、当然、「言葉」をなくした人間の「発話」能力はなくなりました。
ここで私は一回目の時間跳躍を経験しました。
電子媒体はバグによって情報伝達に不具合が起きましたが、かろうじて、石や紙媒体は時代を超えても残っていたことから将来の状況を知ることができました。すぐさま「情報シンパシー装置」はお蔵入りになりました。
ですが、「情報シンパシー装置」でえられた世界各国の発明家のアイディアを盗めたのは非常に有用だったなと思っています。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます