沈丁花の花言葉ーー「永遠」

暇の三

プロローグ

第1話ぷらたん


ーーパクパク「豆腐」を食べている「植物」


ーー鴻上裕こうがみゆうは、人だから「豆腐」を食べていても不思議ではないが

「植物」--「沈丁花」の妖怪、「ぷらたん」が食べていたらおかしいだろう

もっとも、「ぷらたん」は普段は人に化けているのだが


「おいしい、お母様、おいしい」

ぷらたんは、裕のことを「お母様」と呼ぶ


ーーなぜなら、「ぷらたん」は、裕の「異能力」で生まれた怪物だからだ


裕自体が、生まれつき持つ持つ能力「八葉骨はちようこつ」から生まれた


「半分人半分植物」の存在ーー「ぷらたん」は、「お母様」のことが好きである



ーー「八葉骨」を持つ、裕自身は、「八葉骨」という能力が生み出したこれまでの結果と(ぷらたんを含む)とそれまでの「自身の肉体の変化」に対し、肯定的だ



ーー物心、着いた時から、そうだったーー時も時も

いつもどこか「違和感のある部分」と「そうでない部分」


ーーそれを「当たり前」に思っている部分がいた、

同時に存在する「二つの感覚」


「--ねえ「ママ」の昔の話聞いてみない」

「きく、きく」

ーーただし、ママは「端役」なの

端役?

そう、つまり主役じゃないのーーえーつまんない

ふふふ、じゃあ語りますか


ーーそう、あの時


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