#12 命あるものの尊厳

喜:思い出す君の皮膚の温もり

  手の中には"現在"しかない

  惑わす過去も怯える未来も

  なんて大した事ないんだろう

 

怒:心臓が血を送る

  ドクドクと体を駆け巡る心

  知ろうとしないその背中を

  蹴り飛ばして全てを失いたい


哀:目を開けると宇宙で

  漆黒の海に囲まれていた

  こもった耳をつんざく叫び

  逃げたくなるほど煩い


楽:遠くに見える終焉を

  知らんぷりして飛び跳ねた

  空っぽになって

  生きてて良かった

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