#11 月にて

アームストロングにワクワクしていた時代

私はあの頃に恋い焦がれる


漆黒の空の向こう、

星はいつもより少なく光る


月まで人類が行ける日は近いらしい


目一杯お金を貯めて次の夏に

君と月に行く夢を見る


君は笑って、私は泣く


君と私はこんなに遠かったんだ

地球からしっかりと離れても

未だに遠かったんだ


目を閉じて、宇宙の服を脱ぎ捨てて

流星めがけて飛び込む


あんな小さい地球で

欲しかったものは何にも手に入れられないまま

美しい恋も出来ないままで

君の目の前でいなくなること

許して欲しい

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