#9 いいねブルース

結果主義の都会は

褒められたいと蠢く巣窟


いいねの数がステータス

僕らはいつも知っていた


必死に自分を大きく見せて

広い地球と小さい自分の

悲しい対比を知っていた


誰もが知ってる凄い人は

誰も知らない痛みを抱え

悪意に塗れた言葉を背負って

どこへいく?


あの日あの頃

ありがとうが言えただけで

ごめんなさいが言えただけで

撫でられた頭の温もりを

それだけをいつも追って

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