第77話 電子機器等々

 まず僕は武装車両に2000個のフィギュアと500食のレトルト商品と教科書+参考書【算数、国語、理科、体育、家庭科】の3種類を入れる事とした。


 武装車両にはまだまだ入れる事ができる。

 武装車両にあらかじめ入れて置く事により、

 ミニチュアボックスから取り出した時、色々と便利だと思ったからだ。


 まるで配達員だなと、僕は自分を突っ込んでいたが。


 問題解決を見直す事にした。


 隣ではミカンちゃんがウキウキとダンスをしている。

 誰かこの中学生をなんとかしてくれ、それでもこの子を見ていると楽しくて元気が出てくるけどね。


 異世界でやる事は例外として、沢山の食料を持ってくるというものだがレトルト食品だけではいけない気がする。ディボンドは料理がしたいはずだから、とはいえ、あまり野菜とか果物とかを持っていき、腐らせてしまってはもったいない。


 あちらの世界で育てる必要がある。すぐに作物が実るので問題ないだろうから、必要なのは色々な種と言う所だろう。


 どこで手に入れるかと考えたら、手稲には作物関連のお店が数件あったはずだし、そこに行く事にするから、作物の種の問題はいいとして、加工品はこちらで用意しておく必要がある。ベーコンとかハムとかチーズとかバターとか、胡椒とか、山椒とかラー油とか、ありとあらゆる調味料、異世界では作れない可能性がある品々をも。


 それを作物関連のお店では購入できないので、大きなスーパーマーケットに行く必要があるだろう。


 近くにあるスーパーマーケットを携帯スマホで調べつつも。

 

 電子機器の問題はなんとかなるだろう、さきほどこちらに戻って来た時、電子機器のリサイクル品、つまり使われなくなった物が沢山積み込まれていた。


 僕はそれを見てほっとしつつも、これも何とかなりそうだ。


 最後が異世界の女性達の子供達を預かる場所についてだが、それは学校という場所にお願いする事に、問題は先生だ。


 先生がこの教科書を理解するために僕が教育する必要がある。


 恐らくすぐに理解してもらえるだろう、それまでは先生たちには幼稚園の保母さん役になってもらい。



 ある程度、先生達が学ぶ事に成功したら生徒たちみんなには一から学んでもらう。


 きっと知恵とは財産だから、

 彼らが大人になった時に、色々と活用してくれるだろう。


 大体の問題は解決しそうだ。


【電子機器】【食料】【預かり教育】問題は解決したとは断言できないが、

 それでもなんとかなりそうだと僕は思った。


 3つの国、エクスバン国家とセルフィール国家とバラドリ混在王国の技術を融合して、最強な武器または防具または兵器を作る事。


 生き物を死なせないような闘技場を設立する事、


 異世界ではこの2つが主流となるだろう。


 あとは【地下交易路】【地上要塞路】についてはトンボ団長が率いる機械騎士団がなんとかしてくれるだろう。


「ミカンちゃんはこの家電の山から使えそうなのを選んでくれ、これは任務だぞ、僕は作物の種と食材を買ってくるから」


「了解であります、隊長」


「はは、僕は隊長か」


「おじちゃま隊長です」


「そうか、そうか」


「あらすっからかん」


 後ろにはにこりと立っているすっからかんこと林介が立っていた。


「こっちの事は任せろ、買い出しなら気をつけろよ、テロリスト達がいるからさ」

「まだいるのか」

「しゃーねーだろ、盾と剣の組織でもすべては捕まえる事が出来ないし、警察や自衛隊だってなかなか動かないのが現状だ。あいつらは事件が起きてから動く」

「今はそうじゃないとも聞くけどな」


「まぁ通報者やら目撃者がいればな」

「まぁそんなに最悪な気持ちになるな林介」


「そうだな、気をつけろよ、1台荷物運び用に車を購入しておいてから、それを使ってくれ」

「ああ、助かるよ、さすがに人前でミニチュアボックスを使う訳にはいかないからな」


「当たり前だ。周りにお前が特別だと知られるのは避けねばならない」

「もちろんさ」


 巨大倉庫の外に出ると、

 近くに巨大なワゴン車があった。


 どうやら先程までなかったのは、これに乗り林介が移動していたからだろう。


 初めて乗るワゴン車はとても気持ちがいいくらい座り心地がよかった。


 後ろを見て見渡しやすい、サイドミラーの場所もナイスだ。


 後ろには4人くらい座れるスペースがあり、荷台はとてつもなく広い。


 なので沢山の荷物を収納できるだろう。


 僕はエンジンを起動させると、アクセルを踏んだ。


―――――――――――――――

巨大倉庫→農作物関連のお店

―――――――――――――――


 ちょうど昼時という事もあり、沢山の人々はいなかったけど、玄関には作物の種が色々と置いてあった。


 僕は歩いてカウンターにたどり着くと。


「あのう、あそこにある作物の種全部ください」


「はいいいいいい」


 目の前の女性店員、どうやらアルバイトのようで、20歳そこそこでありいきなり現れたおっさんが農作物の種、季節もまばらのやつをすべて購入すると断言する。


「お客さん、頭が可笑しいのです?」

「そういう訳ではないさ、とりあえず、沢山の作物の種が欲しいんだ」

「では2万円になります」

「はいよ」


 僕の脳裏の中では種ってこんなに高いものなのだろうか?

 きっとあの沢山の種の中に高い種でもあったのだろうか?


 僕は疑問を隠す事ができず。


「なぜそこまで高いのですか?」

「それは量です。お客様は見なかったのですね、あの棚にある作物の後ろには沢山の量が備蓄されてまして、きっとそれ事かと」

「ああ、それならいいよ」

「いいのですか、あなたどこかの農業馬鹿ですか?」


「まぁそんな所だよ」


 この若い女性は口が悪いなぁとか思いつつ、購入をすませる。


「肥料とかはいらないですか?」

「ああ、じゃあもらおうかな」


「今月新作の肥料が出ているのです。それもR18という肥料です」


「すごい名前だな、勘違いされるぞ」


「本部の人が間違って付けたそうで」

「それは残念だ」


「でもR18ってどういう意味なんですか?」


 この姉ちゃんはマジで言っているのか?


 僕は唖然と口を大きく開きっぱなしで。


「うん、知らないほうがいいと思うよ」


「検索してみようかしら」


「しなくていいです」



 僕は咄嗟に止める。

 これでは僕がセクハラしているみたいではないか。


「ではR18が100個で20万になります」


「ちょまて、誰が100個買うって?」


「え? 全部なのでしょう」

「その法則はどこまで続いているんだ。まぁいいけどってか小さい!」


 そうR18という肥料は地面にぶっ刺すタイプで、小さいボトルから少しずつ地面の中に肥料を入れるパターンみたいだ。


「別な肥料とも相性がいいので付け足しできます」

「そ、そうか」


「ではカードですね、はい返します」


 僕はカードを払いを終えるとカードを受け取る。


 はぁとため息をつきつつも、

 

 作物の種500袋と肥料R18を100ボトル購入したのであった。

 僕は店から出るとき、やりての女性店員を見つめた。

 ああいう女性が今後の社会を変えていくのだろう。


 なぜか爺の気持にいなっていた。


 次なる目的には。

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