温泉と私とセンセーと

あの日、僕があの子と出会ったのは運命だろうか、偶然だろうか。

それともただの嫌がらせだろうか。



――私は、いわゆる「勇者様」と言われている奴だ。


なぜ生まれるかは知らないがたまに魔王と勇者が生まれるとかなんとか言われている

私はよく知らないが。元より頭はあまりよろしくない自信がある。


…過去には勇者が魔王をぶち殺した後、勇者が魔王になったこともあるとかなんとか。どのみちはた迷惑極まりない仕組みであることだけは確かだ。


――で、その時の教訓なのかなにかは知らないが(意志を持つ聖剣を渡したら魔王になったとかなんとか)


私、絶賛、素手で闘っております。しかも素手以外使えないらしいの。

武器使おうと持ったら持った瞬間砕けた。なんじゃこりゃ、ふざけてんのか。

理屈としては武器の分の加護を体に入れたかららしい。だから拳とか自体は強いらしい。


――「勇者様の拳が一番の武器でございますな」とか言ったやつは殴ったら壁まで吹っ飛んだからその言葉が嘘ではないことはわかってるんだけどさ…

それはそれとしてむかつく。


そんでまあ、魔王をぶち殺して来いって言われたのでその旅の最中なわけですね。



それはさておいて。

何を隠そう私は温泉が好きである。

村にいたころは入りすぎてのぼせることが多々あるぐらいには好きなわけですよ。

なら当然旅の途中に秘湯の話なんて聞いたらそりゃあ行くわけですよ。


「やあ、君もこの湯に入りに来たのかな?」

「…え、ええそうですけど…ええ…」


――先客がいるとは思わないじゃないですか普通。

めっちゃ山の中の秘湯ですよ一応。

しかもめっちゃ美人ですよ。ビビりますよ私。

胸でっか、白い髪サラサラ、背も高い。

ちんちくりんのぺったんこな私から見たら完璧パーフェクトな美人ですよ。ビビり度がどんどん増しますよ。


「なにぼーっとしてるんだい、入りなよ」

「あっ、はい」


まあ、とにかく私も入りますよそりゃ。じゃぼーん。


「あ”あ”~~~~っ…いい湯…これはいい…実際秘湯…」

「…君、なんというか、仮にも婦女子が出しちゃいけないような声出してるけど、いいのかい」

「失敬な!よく友達からおっさん臭いといわれますけど!」

「うん、その友人は大事にすべきだね。ついでに忠告も聞ければなお良い」

「むむー…」


なんだかお説教をされてる気がする…

けど、なんだかあまり嫌じゃない…

――ふと、なんとなく疑問に思ったことを聞く。


「というか、なんであなたはこんな秘湯に…?」

「なぜ、とは異なことを聞くね、もちろん噂の秘湯に入りたかったからに決まってるじゃないか」

「いや、理由のほうもですけど、結構危ないですよねこの辺」


「ふむ、つまり君はこう言いたいのか」

「こんな女性一人でどうやって僕がこの場所まで来たのか、ということだね」


一人称「僕」なの!?かわいい…

などと思っている間もなく。


「その答えはまあ、見せたほうが君には早いだろうね」


そう言うと、その人は無造作にその辺にあった石を持ち――


「ふんっ」

ぐしゃっ。というか、ばごん。というか…そういう感じの音が出た。

勿論のこと、石は砕け散って、というかすり潰されて一握りの砂粒となっていた。


「とまあ、こういう感じさ」

「…わお…すっごい」

「これでも多少は格闘の心得があるものでね」

「…へえ」


――今のはあまり心得関係ない気がするけど、明らかに力で握りつぶしてるし


「…今のは明らかに力で握りつぶしてるでしょ、って顔してるね君?」

「うわ、ばればれだった」

「ははは、なんというかわかりやすい顔をしてたからね」


――うーん、美人は笑っても美人。


「まあ、君は実戦派みたいだしね。あれこれ言われるよりすぐやるほうが得意みたいな感じでしょ?」

「なぜそんなことまでわかるのですか!」


――よく言われることまで言い当てられて私びっくり。


「言ったでしょ、わかりやすい顔してるって」

「まあ、それはいいとして」

「僕としてもまあ、嘘をついていると思われるのは心外だからね」

「温上りにでもちょっと手合わせ願おうかな?」


――むむ、もしかして私なめられてます?一応勇者様ですよ。ちんちくりんだけど。


「…いいですよ、ぼっこぼこにしてあげますよ」


――なめられたらぶっとばせ、そういう生き方を私はしてきました!



「ふむ、なるほどなるほど…」


私は地面に倒れこんでいた。

というか割と突き刺さってるのほうが正しい形容な気がする。

何をされたのかもよくわからなかった。

殴りかかって、気づいたら天地がさかさまになって頭から地面に刺さってた。私びっくり。


「こ、今度こそ…うりゃあー!」突っ込む。

「ほいっと」向こうが何か腕を動かす。


ぽーん。

「のわーっ!?」

私、空にいる。そして突き刺さる。大体こんな感じ。


その後も何度も何度も突っ込んだが結果は同じ。

突き刺さった穴が増えたりよくわからないけど腕が痛くなったり足が痛くなったりしただけだった。


そして今は、上に乗られながら寸評をされていた。

というかよくわからないけど私この状態だと全然動けないんですけど!

力だけならたぶん私のほうが上だと思うのに!

というか腕!腕が引っ張られて肘のあたりがめっちゃ痛い!何されてるの私!?

足もよくわからない状態にされてて何されてるのほんとに!?

じたばたすることすらできない!


「なんというか、そもそも君、技術を持った人と戦ったことないだろう?魔物と戦うためのやり方だよそれは」

「まあ魔物相手なら正しいやり方だけどね、先手を取って一撃で屠るっていうのは」

「だけど人というものは、もっと小難しく、ずるがしこい手を使うものなのさ」


――降ってくる寸評にぐうの音も出ない。

「ぐう」

いや、ぐうの音は出た。出ても意味ないけど。

くやしい。泣きそう。半分ぐらい泣いてる。


「君は膂力があるからそれを最大限生かす方向の闘い方をしてたんだね、ふむふむ」

「でも流石に素手で闘ってるというのに、投げとか関節技をまるで知らないのはどうかと思うよ、まさしく赤子の手をひねるようだったよ」


――むきーっ!

「うっさいです!そんなもの覚える前に放り出されたんだから仕方ないでしょ!」

「そもそも獣相手ならこれで十分だったんです!たった今ぼこぼこにされたけど!」

「素手の闘い方なんて教えてくれる人いなかったし!普通ならみんな武器使いますよ!」

喚き散らした。というかつい今までの不満までぶちまけた。


「そ、そうかい…それはなんというか、ご愁傷様?」


――ものすっごい哀れなものを見る目をされた!むききーっ!


「そんなこと言うならあなたが教えてくださいよ!」

「え、やだよ僕そんな面倒なことするの…そもそも温泉入りに来ただけだし…休暇だよ?」

「だったらごちゃごちゃ言わないでくださーい!」

「まあ、今日のされたことが分かるようになるぐらいになればとりあえずは大丈夫なんじゃないかな?それを目標に頑張ることだね…どっこいしょっと…」


――やっと上からどいてくれた…どいてくれても私一歩も動けないぐらい疲れてるけど…


「それじゃあね、僕は帰るから。まあ二度と会うこともないだろうけど」

「あっ、逃げんなこんちくしょー!」


そう言うとその人はさっさと空飛んで帰ってしまった、くやしい!

というか人って飛べるの!?何あれ!?


「ちくしょー!もっと強くなっていつかぎゃふんと言わせてやるーっ!」


会えるかどうかとかはまるで考えてなかった。

ただあの人は絶対ぎゃふんと言わせてやる。



折よく、人型の魔物…というかサルそっくりの魔物(サルについては昔に読んだ図鑑に出てきたので知っていたのだ、えっへん)が出るようになったのでこれを実験台に練習することにした。

――その辺の生態系が多少変になったとかいう話を後で聞いたけど、まあ気にしないことにした。私のせいじゃないよ、たぶん、うん。


まあそんな些細なことはさておいて。



「おりゃあああ――――!」「ANGAAAAA!?」

べきべきべきべきっ。赤いドラゴンの首をへし折る。確実に殺った感触。


鱗が硬くて打撃が通らなかったがこれなら関係ない。

人体以外にも急所はあるって知れたのはやっぱりいろいろ試していたからだろう。

そういう意味ではあの人に感謝すべきかもしれない、むかつくけど。


ドズウウゥン…

ドラゴンが崩れ落ちる。土埃が舞う。

これで近くの町は安心できるようになるだろう。ついでにドラゴンの素材で潤ったりもするだろう。私使えないけど。素手だから。


「勝った!疲れた!あっつい!」


そう、この辺は火山地帯なのだ、あっちいのだ。

――でも、情報の通りなら。


「温泉!お風呂!秘湯!火山の温泉!」


温泉が、あるはずなのだ!もちろん行くわけなのだ!ひゃっほーい!


「温泉温泉!いざゆかん!」



「…」

「…」


…私の目の前には、あの白くて強い人がいた。


「…やあ、また会ったね」

「ここで会ったが百年目ーっ!目にもの見せてあげます!」

服を脱ぐのも早々に(温泉に入るには裸、常識である)飛び込みながら右手で殴り掛かる!


「今僕温泉入ってるんだけど…」

開いた左手を前に差し出してくる。


――あれでつかんで投げる気ですね、そうはさせません!

右手を止め、左のロ―キックに切り替え!


「ふんっ!」

「む」

「かかりましたねアホが!」

「ふむ、少しは成長したみたいだね」


「でもまあ、まだまだ甘いよ」

そういうと向こうは右足で私の左足を踏みつけあっさり止めてきました。

というか容赦ない踏み付けだこれ!痛い!


「痛い!めっちゃ痛い!」

「痛くしてるんだから当然だ、よっ!」


そのまま向こうは足を踏みつけたまま私の腹に向かって左正拳一発。

ドォン。

「がはっ…」


「やれやれ…温泉ぐらいゆっくり入らせてくれないかな…」


そんな言葉を聞きながら、そのまま私は気絶しました。



「はっ」

「あ、目が覚めた」


私は起きました。起きた途端気づきました。

「…寒い!めっちゃ寒い!?」


「ああ。まあ君全裸だからね今」

「うわっほんとだ!?温泉入らなきゃ!」

じゃぼーん。


「あ"あ"~~~っ…あったまる…」

「…えーと、とりあえず君はその飛び込む癖をやめるべきだと思うんだよ僕は」

「なんですと!?」

「いや、だってね、おもいっきり僕にかかってるからねお湯、怒られても仕方ないよ?」


…あっ、良く見るとこめかみがぴくぴくしてる。やべぇ、笑顔が怖い。


「えーと、すみませんでした…」

「よろしい、温泉はゆっくり入りたいんだ僕」


なんとか怒りを静めてくれたみたいだ、これからは気を付けよう…


「と言うか大体において温泉入ってる人に襲いかかるとか非常識だよね?それはわかってるよね?」

「ぐう…」


ーー今までの半生において怒られまくった私にはわかります、これ完全に説教入ってます。

しかもこれめっちゃ長くなるタイプの怒りです。


「そもそもにおいて人が僕と君しかいないとはいえ公共の場であり…」


とくとくとくとく。

とくとくとくとく。

とくとくとくとく。


ーーこの人のお説教、長いです。


「つまり纏めると、君は落ち着きが足りていないと、結論づけられる」「なので君が改善すべき点は如何にして落ち着くべきであるか、に集約される訳だね」

「な、なるほど…」


ーーでも、めっちゃ分かりやすい挙げ句にとてもためになります。

とてもすごいです。

なので私決めました。


「あのっ!私のセンセーになってください!」


…そのときのセンセーの顔は一生忘れないと思う。


ーーめちゃくちゃいやそう成分と、さらに「うわあ面倒なやつに絡まれてしまった」とでも言いたげ(と言うかこの3秒後に実際に言われたんですが。)成分がたっぷりと…


ーーそれと、このときは良くわからなかったのですが、今見るとーー

ーー「こいつを育て上げたらどこまで行けるのかな」成分が、入っていましたね。ええ。



まあそのときは普通に断られて逃げられたんですけどね。

でもまあ大体お察しの通り、と言うか行動パターンが案外分かりやすいんですよねセンセー。


「よっしゃ、大当たり」ぐっ。

「うわあ…嘘でしょ…」


なので、今度は豪雪地帯の秘湯で私が待ち構えてやって、そのまま頼み込んでやりましたとも。

ほぼほぼ泣き落としとも言いますね。

それでまあ、何とか「…温泉出た後にやる気あったらね」の言葉を引き出して、色々なこと教えてもらいましたよ。


各所の秘湯で会うたびに、少しずつ、少しずつ。


体の中に打撃の振動を通す方法。

投げ、間接技。

戦術と戦略の勉強。

相手の思考を読むやり方。

各種座学。(そもそも私まともな教育受けてなかったんです。)

気の使い方と、それに付随した空の飛びかた。(私もこの時点で空中を蹴って飛べてたんですがそれ言ったら「ええ…なにそれ…こわっ…僕そんなことできないよ…」と言われてしまいました。)

遠当てとかのやり方。(ぼそっと「理屈では行けると思ってたけどほんとにできるとは思わなかった」って言ってたの聞き逃してませんからね。)


ーーそれと、後は生き方と言うか、人生の哲学みたいな話もされました。


「ねえ、わが生徒」

センセーは私が生徒になってから私をこう呼びます。


「何ですかセンセー」

「どうして君は、旅を続けているんだい」

「…いやまあ、わかってますよ私だって、センセーの言いたいことも、ちゃーんと勉強してますから」


「別に勇者って、魔王倒さなくても良い、ってことを言いたいんですよね」

「と言うかぶっちゃけ今回のあれやこれやって自然災害みたいなものだから魔王倒してもなーんも意味無いのは知ってますよ、私が騙されて旅に出されたってことも」


「…ああよかった、もしかしたらそこから説明しないと行けないかと思ってたから」

「むか。それはさすがに舐めすぎですよセンセー」


「それで、それがわかっていてなお、君は旅を続けているのかな?」

ーーああ、遂にこの時が来たのかと思いましたよ。

「あは、わかってるんじゃないですか?センセー」


「いや、今回の魔王さん、と言った方が良いですかねセンセー?」


「…ああ、ちゃんとそれにも気づいてたんだね、よかったよかった…もし気づいてなかったらどうしようかと…」

「いやまあ、気づいたの二個くらい前の温泉ですけどね」

「遅いよ遅いよ、もうちょい早く気づこうよわが生徒、今まで何個くらい入ってると思ってるのさ」

「いやまあ流石に『あれ、この先不毛の大地の魔王城ーみたいな所にいられる人なんて魔王くらいしかいないんじゃ…』となってやっと気づいたんで…」

「遅いよ、今更ながら心配になったよわが生徒、僕の方は弟子入り食らった辺りで君が勇者だと気づいていたのに…」

センセーが頭を抱えています、まあ、さもありなんと言ったところでしょう。


「…まあ良いや、君のそう言うところは今さらだ」

「…それで、理由を聞かせてもらえるかな?」


ーーまあ、言葉にすれば単純なことなんですよね。


「まあ、一言で言うなら」

にやっと笑う。

笑うのは威嚇のための行為だとセンセーに教えてもらったから。


「本気のセンセーと闘って」

「それで、勝ちたいんですよ」

「ずっとずっと、私の憧れであるセンセーと、闘って、勝ちたいんです」


…まあ、気づいてなかった時もずっと思ってたからあまり変わらないんですけどね!

センセーと温泉入るのが旅の主目的になってたし後半。


「…ふふ、単純明快な、良い理由だ」

「花丸を上げよう」

そう言うとセンセーは私の頭を撫でてくれた。やったー。

「やったー」

「もしも義務や誤解で闘おうとしてるなら止めようと思ったんだけど、君は大事なことをわかってたからね」

「そりゃわかってますよー、センセーの生徒だもの」


「「自分の闘う理由は自分で決める」ってことだね」


しっかりハモった。あはは。

私は笑った。センセーも笑っていた。


「うん、安心した」

「じゃあ僕はお城で待ってるから、風邪とかひかないよう、体調を万全にしてくるんだよ」

「はーい、センセーは過保護だなあ」

「君が油断してお腹出して寝たりしそうだからだよ…」


ーーあ、そうだ。ふと疑問がわいた。

「ねえセンセー」

「私の闘う理由は言ったけど、センセーの闘う理由はなに?」

「…ふふ」

…センセーは少し笑ってから

「それは、宿題にしておこうかな」

「答え合わせは、闘いのあとってことで」

…そう言って飛び去っていった。


むー…はぐらかされてしまった。

…まあ、闘った後には教えてくれるみたいだし(終わったあと私が生きてたら、だけど)


ーーよし、頑張ろう。

今まで以上に頑張ろう。

私のすべてをぶつけよう。

あの憧れのセンセーに。


「うおーーーーーっ!」

とりあえず叫んでおいた。気合いが入るね。



「…ふう」


玉座に座る。座り心地は宜しくない。

そろそろ勇者が来るから、城の家臣たちはすでにみんな避難させている。

闘いの余波で仕事が出来る人材が減るのは困る。

魔物の異常発生もどうにか落ち着いてきたけど、まだまだやる仕事は山積みだ。


「…元々は休暇だったのになあ」


初めて勇者と会った時を思い出す。

あの時は気づいてなかったけど。

技術もくそもないような動き。

それでいて、一戦毎に精緻さを増していった。

この子めっちゃくちゃ才能あるなーと思った。


「…まるで才能なんてなかった僕とは大違いだね」


彼女が生徒になってからはその思いがさらに増した。

そもそも気も使わず肉体能力だけで人って飛べるんだね。ないわー。


僕もこっそり練習したら出来るようにはなったけどさ。凄いきつかったよ。なんであんなことがぽんっと出来るんだろうわが生徒。


遠当てもねー、前提があの子の肉体能力だからねー。ほんとに出来るとはねー。ないわー。


もちろん僕も出来るようにはなったけどさ。


…だって、ねえ?

一応、僕もあの子の「センセー」だからさ?


「…僕の闘う理由なんて、そんなもんさ」


ーー羨ましかった。


ーー眩しかった。


ーー憧れてさえ、いたかもしれない。


そんな、僕は、僕の憧れの君にーー


「…みっともないところは、見せられないもんね」


ーー勝ちたいんだ


「…来るまでは後2、3日…かな」


ーー飛んでとか来ればまあもっと早く来るだろうけど、体調を万全にって言っておいたから普通に来ると思う…来るよね?センセーちょっと心配。


「まあ、僕もしっかり整えておこう」

「わが生徒に勝つためにね」



その日、魔王城は地図から消えた。

クレーターと、笑い会う二人だけが残った。

ーーどちらが勝ったのかは、定かではない。


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