世界を動かすモノそれはポイントだ!
すみ 小桜
世界の理~ナレーション
この世界はある意味、異様だ。皆が善なる行いを目指す。
何故ならば、善業ポイントというのがステータスにあり、それが高い程称えられる。まあ、いいことをすれば、普通はそうだ。だがこの世界は、ポイントという形で見える。ぶっちゃけると、善行は皆の為であり自分の為というのが常識の世界。
このポイントは善行を行えば増え、悪行を行えば減る。簡単な仕組みだ。そして、
だから、この世界にも一握りの者に悪行を平然と行う者もいる。
そこでギルドなるモノが、出来上がった。その名も『善業ギルド』。センスなさすぎ!
このギルドに入会するのには、100ポイント以上必要で、それ以上であれば他に制限はない。基本、自分のポイントは確認できても他人のはできないが、唯一ギルドでポイントを見る事が出来る。そして、ギルド会員の証明として『ディードジュエリー』というアイテムが渡される。
このアイテム、ポイントによって色が変化していく。ポイントが高くなるにつれ、青から緑に変化する。なので、目安にしかならないが……。
それでも入会する者は多い。例えば商人。これを見せれば信用に足りると保証として持ち歩く。但し、ポイントは前後する。なので、善人を保証する物ではなく、あくまでも100ポイントはありますよという事である。
ではこの100ポイントの価値は? というと、何も考えず普通に暮らすと100ポイントに届かない。いい事も悪い事も行わないからだ。
では、その行いの良し悪しはどのように判断されるかという事になるが、善行とはあなたのお蔭です! と、心から思って貰える行為。そして、悪行とは貴様のせいで俺は大変な目にあった! (逆恨みなしで)と思わる行為。
つまり、意識してやった行為が多いので、普通に生活しているとポイントはほとんど上がらない。また、良かれと思って行った事でも悪行となることはある。やれやれだ。
因みに100ポイントを下回ると『ディードジュエリー』の縁が黒っぽくなり、80ポイントを切ると光を失う。そして、このアイテムは常に身に着ける事が義務付けられている。
あ、自分は、この世界のナレーションなので、勝手に話しているだけです。気になさらずに――。
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