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「ほう……何と素晴らしい白キツネじゃ。これはきっと神様の使いに違いない」
すっかり気に入ったおばあさんは、白キツネの後をついていきます。白キツネはおばあさんを導くように、人の歩く速さで歩いていました。おばあさんが追いつけなさそうになると立ち止まり、おばあさんが近付くと少し急いでと、常に一定の距離を保ち続けます。
この行為で、ますますおばあさんは白キツネを特別視したのでした。
「キツネさんや、お主はワシをどこに連れて行こうと言うのかの……」
おばあさんが話しかけても、キツネが答えてくれるはずもありません。ですが、その進んだ先が質問の答えになっていました。
「ふう、ここがお前様の来たかった場所なのかえ?」
キツネに導かれておばあさんが辿り着いたのは、とても立派な神社です。おばあさんの地元の氏神様とはスケールが全然違う、入口の鳥居だけでも数倍の大きさはありました。
おばあさんはここまで立派な神社を初めて目にして、感嘆の言葉を漏らします。
「おお、これは何と立派な神社じゃろうか……」
この立派な神域を前にして、おばあさんは少し悩みました。このまま行くべきか、それとも戻るべきか――。
このまま鳥居をくぐってお参りをする
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894280015
話が出来すぎていて怖いので引き返す
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894283829
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