第2話 武勇伝

僕が不死身だと気づいたのは、

幾つもの事故を生存しているからだ。


4歳の頃、碁石ほどの大きさの磁石を飲み込んだらしい。

まだ体から出てきてないが、ピンピンしてる。


14歳の頃、自転車で車線脇を走行していたときに、後ろから車に追突されたんだ。

5mほど、ぶっ飛んだらしく、頭から出血していた。

でも、それ以外は無事で一週間もしない内に退院できた。


18歳のころは、、、

何だっけな、確か2ヶ月程寝てたっけな?

家への帰路の途中、階段から転げ落ちて、

2ヶ月程意識がなかったそうだ。


最近も大怪我をしたはずなんだけど、、、

思い出せないな。


まあ、これらを経て僕は「不死身」と確信したんだ。


今まで、なにも取り柄がなかった僕の唯一の能力なんだ!

運動出来ない、イケメンじゃない、友達は少ない、頭悪い、

そんな僕の!

アニメの主人公みたいでさ、ワクワクしない?


でもさ!でもさ!よく考えてみてみて!

「不死身」で何がしたい?って考えたら、

特に思い浮かばなかった。


怪我しても痛いしね。。。



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