帝都紀行 続き




秋葉原のゆめのしまで色々と見て回る沙羅と敏明の父娘は、玩具コーナーで様々な掘り出し物を見つけ目をキラキラとさせていた。



「凄いねパパ!」



「うん!子供の頃憧れたおもちゃがいっぱいいっぱい・・・・・・」



国内メーカー、満州メーカー、米国メーカー、英国メーカー、独国メーカー等世界中の今昔、大小の玩具達が整然と並べられ、まさに壮観といった感じであった。



「アメリカ生まれの人形は〜青い目をしたセルロイド〜のやつだ、セルロイドは燃えやすいけん結局すぐ無くなっちゃったけど」



「へえ、そら知らんかったなあ・・・・・・あ、このブリキの車懐かしかぁ」



「えーパパ、ブリキのおもちゃって世代じゃないやろ?」



「親父が子供ん頃んとが結構あったけんよう遊びよったったい」



「へー、それ今もじいちゃんとっとっとかな」



「分からんばってん親父も結構好きなはずだけんどっかにはあっとじゃなかろか」



「今度じいちゃんに聞いてみろっと・・・・・・あ!これ、このぬいぐるみ私がエリザベスの時に博さんに買って貰ったのと一緒!」



「なら年代物たい」



そんなこんなで一通りはしゃいで、結局何も買わずに店を出て瑠美と千寿と合流する2人。



「あら、結局何も買わんだったんね」



「なんか色々見てたら満足しちゃって、ねえパパ」



「うん、まさに夢の島やね」



そしてその後はお土産等の買い物を済ませ、ホテルに戻った頃には皆、すぐに眠りにつき、翌朝飛行機で熊本へと帰っていった。







  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る