「それで、なんでそんなに体調がアレなんだい？」

「うん、ちょっと友だちと口論になって、今日論戦（ディベート）することになったんだ」

　タメ息をつきながら言う少女に、夏緒は小首をかしげながら訊いた。

「へえ、何について対立してたんだい？」

「イケメンマッチョとゴリマッチョ、どっちが真のマッチョかって」

「はえ？」

　めずらしくポカンとした顔と返事をしてしまった夏緒。

「具体的には、琥珀さんとメイトリックス大佐、どっちが真のマッチョヒーローなのかってハナシ」

と、それに気づかず少女は続ける。

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