第33話

「ねえ、ねえ見てよ」

と、今日も図書館に少女がやってきた。

「なんだい?」

 夏緒が、その少女をみると、少女の髪型がさながらパンクロッカーじゃないかってぐらいに、逆立っていた。

「寝ぐせがひどくなっちゃたんだよ」

「ええ、これ寝ぐせなの?」

「どうしよう?」

「うーん」

 夏緒は少女の髪をみながら、コロンボか古畑かという感じで、考え込んだ。

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