第26話

 今日も図書館に夏緒を訪ねて、少女が来た。彼女はこう切り出した。

「あのね、友だちがお笑い芸人になりたいって言ってきたの」

「ふうん」

「でも彼女って、とてもつまらないの。たとえば『ネコが寝込んでしまった。なぜだと思う?』「がいたからさ」てギャグがあるんだけど……」

「ええ……」

と、ドンびいた夏緒に、少女は続ける。

「どうしたら、彼女にそれをめさせれるのかしら?」

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