第6話

 さて、この日図書室を訪ねてきたのは、アナというショートカットの白髪の生徒だった。

「おや、どうしたんだい?」

「ああ、夏緒、きいてよ」

 と、アナは説明する。

 話によると、アナはとある事情わけがあって、後輩を探していたが、見つからないという。

「なんだ、そんなことか」

 夏緒はしばらく考えると、こう返した。

「そういう時は、まずは自分の足元から見返して見ることだね、ポーののように、ね」

「なるほど、わかった!!!」

 アナはとてもわかったように見えない感じで、うなずく。

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