第267話 守りたい時間

 柔らかい明かりに照らされた部屋の中へ、衣擦れの音が響く。


「おにーさん……その、優しく、お願いしますね」


「自分もその――痛いのはちょっと」


 ファティマはどこか不安そうに長い尻尾を腰へ巻きつけながら、アポロニアは身体を縮こまらせつつ静かにマットレスに腰を下ろす。

 僕の視線は揺れる金と茶色の瞳へ吸い寄せられ、冷たい空気に晒された柔肌へと優しく触れれば、2人は揃って、んっ、あっ、と小さな声をあげてピクリと身体を震わせた。


「安心してくれ。できるだけ痛くしないように気を付けるから――行くよ」


「は、い……」


「信じてる、ッスから、ね」


 深呼吸を1つ。寒い部屋の中でも吐息は熱い。

 しかし、こちらが真剣な表情を緊張に作れば、緊張に身体を強張らせていた彼女らも、まるで覚悟を決めたかように瞳を固く瞑る。

 それを確認した僕は、を感じる指を柔らかい2人の身体へと滑らせた。ゆっくりゆっくり、何かを擦りこむようにして。


「う、ぁ……ぁぁぁぁぁぁいたたたたたたっ!? おにーさん! もっと優しくしてくださいー!」


「まーた猫は大袈裟に――……ぅ、ぐひぃッ!? ご主人、直は、傷口に直はダメな奴ッスよぉ!?」


 艶かしい声が聞こえていたのも束の間。たちまち部屋は阿鼻叫喚の地獄と化した。

 それも当然であろう。2人の傷は痕が残るようなことはなさそうだったものの、やはり相応に痛々しく、僕は一切の雑念を排して処置へと集中せざるを得なかったのだから。


「うん、少しは我慢しなさい」


 結果、響き渡る悲痛な叫び声には無視を決め込み、容赦なく傷口に軟膏を塗りこんでいく。

 これも彼女らを思えばこそ。一瞬の痛みで終わらせてやろうという優しさである。

 ただ、残念ながら自分の親心に近い感情は、犬にも猫にも届かなかったらしく、こちらの声に顔を青ざめさせた。


「い、痛くしないって言ったじゃないですかぁ! さっきからこのお薬、すんごい染みて――うニ゛ィっ!?」


「ちょっ、これってなんかの罰ッスか!? だったらなんぼでも謝るッスから、お慈悲、お慈悲をぉ!」


「乙女の柔肌に随分な傷をこさえてきたんだ。痛いだけで済むなら安いと思いなさい。シューニャ、マオ、悪いがこの子らの手足を押さえてくれ」


 非力なアポロニアはともかく、藻掻くファティマを抑えこむのは非常に難しい。

 そのため、僕が先手を打って応援を要請すれば、犬猫は揃ってベッドへと押さえつけられた。


「ファティ、耐えて」


「や、ダメですよシューニャ! 上に乗っかったら危な――ふぎゃーッ!?」


 シューニャは体重も軽く力も弱いが、僅かな障害でも僕と2人がかりとなれば脱出も容易ではない。しかも、ファティマは護衛としての矜持からか、何事にも彼女に怪我を負わせないよう気を遣っている様子が、行動の節々に見受けられる。

 事実、馬乗りになったシューニャの効果は絶大であり、僕はなんなく手足に走る切創に傷の回復を早める薬を塗り込み、清潔なガーゼを当てて包帯を巻くことができた。

 ファティマの叫びについては、心を鬼にして聞かなかったこととしておく。


「ほら、アポロニアも観念なさい!」


「ぐえっ!? お、御貴族様、体格差を考えて欲しいッス! 流石に重た――ぁキャァァぁぁぁんッ!!」


 一方、キメラリア・アステリオンであるアポロニアの抵抗は可愛いもので、マオリィネが背中にのしかかれば、最早手足をばたつかせることくらいしかできておらず、拘束状態を脱することなどとても不可能である。

 しかも彼女の場合は負傷部位が頭部のみであるため、ガッチリ顔を片腕でロックしつつ処置を施せば一瞬で決着がついた。

 ただ、重たいと言いかけたことが理由か、物理的にアポロニアを尻に敷いているマオリィネは、その表情を引き攣らせていたが。


「よし、手当終わり。ファティ、アポロ、お疲れ様」


 ポンと獣耳が生えている2つの頭を軽く叩いて、一切の処置が終ったことを告げる。

 ただ、それを合図にシューニャとマオリィネが押さえつけるのをやめても、ファティマもアポロニアも肩で息をするばかりで、ぺったりとベッドに伸びたまま動こうとはしなかった。


「はーっ、はーっ……ぼ、ボクもうおにーさんのは信じないです。絶対絶対信じないです」


「こ、これ、ばっかり、は、猫に同感、ッス、よ……」


「そんな恨めしそうな目をしないでくれ。君らの身体が大切だから、こうしてきっちり手当してるんだから」


 遺伝子研究については色々物申したいところはあるものの、雪石製薬が生み出した医薬品の質は本物であり、彼女らの負った傷くらいなら1週間もしない内に完治できるだろう。あの倉庫を根城とした、スノウライト・テクニカの創始者には感謝せねばなるまい。

 しかし、僕がベッドの横にしゃがみ込んでぎこちない笑みを浮かべれば、アポロニアは何が恥ずかしかったのか、僅かに頬を染めながら視線を逸らし、ファティマは枕に頭を埋めると、金色の瞳だけを覗かせて大きく尻尾を振った。


「……やっぱり、ご主人はズルいと思うッス」


「ボクも犬の意見にドーカンですね……おにーさんは、ずっこいです」


「大人はズルいもんだよ。ほら、痛いのも済んだことだし、今日は早く身体を休めておきなさい」


 労いを込めてそう告げれば、犬猫はどこか不服そうであったものの、流石に一昼夜の戦闘が響いているのだろう。はぁい、と素直な返事をするとゆっくり立ち上がり、揃って尻尾を力なく垂らしながら部屋を出ていった。

 それを見送って、僕はコキリと軽く肩を鳴らす。


「さて――シューニャ、マオ、手伝ってくれてありがとう。2人も疲れているだろう、先に休んでくれ」


「キョウイチはまだ起きているの?」


「ああ、ダマルが帰ってくるまで待っていようと思ってね。さっきの通信で、ポロムルの沿岸までは来ていたようだし」


 色々と手間のかかるを運んでもらっている以上、相棒の帰宅を待たずして休むのは流石に気が引ける。骸骨に聞かれれば、気色悪ぃこと言うんじゃねぇ、とでも言われそうではあったが。

 しかし、無表情のまま首を傾げていたシューニャは、一瞬エメラルドのような瞳を輝かせたかと思うと、小さく咳払いをしてから1歩前に出た。


「それなら……この後少しだけ時間、いい?」


 珍しいこともあるものだと思う。

 出身が高温多湿の地域だからか、シューニャはダマルに次いで寒さに弱く、冷え込む夜は入浴を終えると誰より先に、リビングのマットレスへと潜り込んでいることが多いのだ。

 無論、骸骨の帰宅をボンヤリ待つだけの身としては特に断る理由もない。

 だが、自分が返事をするより早く、隣から待ったをかける声が上がった。


「ちょっと待ってよシューニャ。私もキョウイチに用事があるんだけど」


 凛とした空気を纏うマオリィネ。それはどこか緊張しているようにも思えたが、それ以上に日没後に伝えられる用事の方が余程気になるとこである。

 ただ、わざわざシューニャの提案に待ったをかけてきたということは、何かデリケートな話である可能性もあるため、僕は小さく頬を掻いた。


「えぇと、それは何か個別に聞いた方がいい話、だったりするんだろうか?」


 ちらとこちらへ向けられる4つの目。

 それも一瞬のことであり、彼女らは僕の疑問を放置したまま互いに向き合うと、琥珀と翠玉の視線を交差させた。


「ねぇシューニャ、今日は先に休んでくれない? ほら、司書の谷で色々お話したんでしょ?」


「それとこれとは話が違う。何より先に言い出したのは私のはず。順番としてはマオリィネが退くべき」


「競争なんて無粋なことを言うのね。こういう時は快く年上に譲るべきよ」


「そういう理屈なら、マオリィネのほうがここでは新参。立場としては下のはず」


 腰に手を当てて笑うマオリィネに、上半身をポンチョで覆ったまま首の動きだけで応答するシューニャ。いくら自分が鈍感であろうと、彼女らの間に何らかの火花が散っていることだけは理解できる。

 しかし、互いに譲歩するつもりがないことが理解できると、冷戦は瞬く間に熱戦へと変化した。


「い、いいじゃない今日くらい! 大体、さっきタマクシゲの中で、皆に気を遣って我慢してるー、とか言ってた癖にぃ!」


「な――っ!? き、聞き耳を立てるのはどうかと思う! それにあれは、ファティ達に対して言っただけで、マオリィネは受け入れてもらえたのだから、その我儘は筋が通らない!」


「こらこら、人の鼻先で喧嘩しようとするんじゃないよ。どちらにも用事があることはわかったが、今夜のために争うようなことでもないだろう?」


 戦争の間に訪れた仮初の平穏。それは確かに貴重な時間だが、額を突き合わせるほどの勢いで奪い合う必要はないはず。

 だが、そう思ったのは自分だけだったらしい。


「それじゃあ聞かせてもらいたいのだけれど、貴方はどっちを取るのかしら?」


「……はい?」


「この際、キョウイチに決めてもらうのが平等。私とマオリィネ、どちらと時間を過ごしたいか、教えて」


 マオリィネの瞳はまるで照準を絞るかの如く細められ、シューニャは何かを懇願するかの如く無表情を僅かに崩しながら、同時に自分を貫いてくる。

 その凄まじい迫力に僕は息を呑んだが、用事の内容が一切不明のままである以上、一体に何を選べと言うのか。


「いやいや、それはおかしいだろう。何かしら僕に用事があるのは2人の方で、どちらを取るとかそういう話では――」


「御託はいいからハッキリ答える! キョウイチは私とシューニャ、どっちをとるの!?」


 キィンと響いた甲高い声に、僕は一切の言葉が喉の奥へと引っ込み、触れられてもいないのにじりじりと後ずさった。

 とはいえ、狭い自室の中である。あっという間に背中へ冷たい壁が触れ、それでも彼女らは得物を逃がすまいとする肉食獣のように迫ってくる。


「ちょ、状況が理解できないぞ!?」


「さぁ観念なさい、もう後ろはないわよ」


「逃げないで、ちゃんと答えて。キョウイチは、どっちと一緒に居たいの?」


 期待に満ちた2人の顔は、僅かに熱を帯びて赤い。

 ただ、彼女らの真剣さが功を奏したのか、あるいは自分のポンコツ頭が謎の危機的状況から変質したのか、僕はふと彼女らが用事と称して望む内容に理解が及んだ。


「……僕はもう、君らから逃げたりするものか」


 これが最適解かはわからない。なんなら、ただ己惚れているだけの可能性も高い。

 それでも、未知に対して自分は酷く単純で短絡的であり、己が判断を信じる事以外できそうにない。

 だから僕は、迫る2人を両腕でしっかり抱き締めたのだ。


「ひゃぁっ!?」


「ぷぁぅ……っ!?」


「悪いが僕の身体は1つしかなくてね。できるだけって感じなんだが、これでお2人さんの要望には沿えているかな?」


 突然のことにマオリィネは身体を縮こまらせ、反応の鈍いシューニャは防寒着の袖に顔を埋もれさせる。

 だが、この程度の混乱などそう長く続くはずもなく、2人は納得したのか呆れたのか、小さく息を吐くと、腕の中でもぞもぞと動いてこちらに腕を回してきた。


「……ん。わかってくれて、嬉しい」


「もお、気づくのが遅いのよ……もっと早く行動に移しなさいな」


「ごめんごめん、どうにも求められていることが信じられなくてね。しかし、直感は信じてみるもんだなぁ」


「恋人だもの。触れ合いたいって思うの、当たり前でしょう」


「堪えていられるように努力はする、けど……こういう時間を得られたときは、少しだけ我儘を言わせてほしい」


 マオリィネは肩に額を乗せて大胆に身体を寄せ、シューニャは距離感を探るように恐る恐る触れながら胸のあたりに体重を預けてくる。

 耳元で呟かれた言葉はあまりにも甘く魅力的で、理性を含めた思考回路があちこちで焼ききられ火花を散らす。

 それでも、自分は彼女らよりも遥かに年上なのだ、と言い聞かせ、自らを暴走させないように必死で務めた。まだケジメも道半ばなのだから。


「……2人にはまだ窮屈な思いをさせているかもしれないけれど、もう少しだけ待ってくれ。僕なりだけれど、できるだけ誠実に、他の皆にも向き合ってくるから」


「早くしてよね。本当はずっとこうしていたいんだから」


「同感。それに、あの……」


「ん?」


 頬を赤らめたシューニャはもじもじと身体を揺らし、その後で意を決したように背伸びをしてくると、耳元で柔らかく息を吐いた。


「……また、キス、してほしい、から」


「……ッ! や、ばいなぁ、これ」


 予期せぬ少女からの一撃は余りに重く、頭は急激に熱を持ち、視界がくらくらと揺らぐ。

 甘い甘い口づけの記憶。ただでさえ、王都でもマオリィネと唇を重ねており、同時に蘇った感触が理性のを強襲してくる。挙句、当のシューニャは恥ずかしそうにしながらも、どこか期待を込めた目まで向けてくるのだから非常に抗いがたい。

 まるで日焼けしたように熱い頬は、きっと赤く染まっていたことだろう。マオリィネは僅かに身体を離してクスクスと笑った。


「あら、意外と可愛いところもあるのね」


「か、からかわないでくれ。慣れていないんだから」


「ふふっ、格好つけなくてもいいのよ。それに私も――待ってるから、ね?」


 再び頭に走る衝撃。

 感情に流されてしまいたい、いや、一層流されてしまうべきではないのか。

 艶やかなマオリィネの唇と魅惑的な半眼。防寒着越しに伝わってくる柔らかさは、自分の理性が試されているとしか思えないレベルだ。

 不誠実になるな、と心の叫ぶ声は遠くなり、2人を抱える手に力が籠る。この時、僕はほとんど限界だったと言っていい。

 後ろでギィと蝶番が鳴くまでは。


「……おぉぉい、スケコマシぃ」


 地の底から響くような低い声。

 薄暗い廊下から覗く白い髑髏しゃれこうべと、扉を握りしめギリギリと音を立てる皮も肉もない手。見紛うはずもない、死神の如き相棒の姿がそこにあった。


「い゛っ!? あ、やぁ、ダマル、いつの間に帰ってたんだい?」


 こちらを見つめる暗い眼孔に、今までとは違う方向性で身体が緊張する。なんなら2人分の甘い香りに包まれていながら、冷や汗が止まらない程だ。

 全く表情はわからないというのに、ダマルがどういう感情を渦巻かせているかは容易に想像できる。ただでさえこの骸骨は、そういう部分を隠そうとしないのだから。


「人が荒波に揉まれながらようやく帰りついてみりゃ、いきなり胸焼けするようなゲロ甘空間見せつけやがって……土産のパイ丸ごと顔面にぶつけてやろうか」


 ダマルならやりかねない。そう頭が警鐘を鳴らすのは、後方支援部隊への信頼故か。

 ただ、部屋を覗いていたのは相棒だけではなかったらしく、今にも斬りかかってきそうな雰囲気の骸骨は、何者かの手によって扉の向こうへと引き倒された。


「もぉ、ダマルさん! いいとこだったんだから邪魔しちゃ駄目だよぉ! ほら、下で温かい飲み物淹れるから、一緒に飲もう? ね?」


「おい放せジーク! 俺ぁそこの面長野郎の顔面に、全力の骸骨拳叩き込んでやるんだァ!」


 見た目にも中身にも、ジークルーンは優しくおしとやかな乙女だが、騎士である以上相応の力は持っているらしい。ダマルの叫びと骨の鳴る音は、足音共に遠のいていく。早くも尻に敷かれているだけかもしれないが。

 とはいえ、今更湧きあがってくる羞恥心に悶えかけた自分に対し、シューニャは腕の中で大きく目を見開き、こちらを見上げていた。


「パイって……まさか」


「あぁ、ピルクパイだよ。本当は向こうで落ち着いて食べたかったんだが――うん?」


僕が喋っている途中で、彼女は今までより一層強く体を寄せて、顔をまたこちらの胸板へ押し付けた。


「覚えて、いてくれた……」


「約束だったからね」


「ちょっとキョウイチ、そういうの私にもしてよ」


「勿論だとも。君たちが望んでくれるなら」


 骸骨の乱入にも霧散しなかった甘い空気に、僕は愛おしくてたまらない彼女らをまた強く抱きしめる。

 だが、再び扉が鈍い鳴き声を上げたことで、今度こそそんな時間は終わりを告げた。


「キョーイチぃ? ここにいるぅ?」


 寝ぼけたように目を擦りながら、枕を片手に立ち尽くす白い少女。

 これに僕が慌てて2人を解放すれば、シューニャもマオリィネも素早く姿勢を整え、揃って覚束無い足取りの彼女へと歩み寄った。


「あ、あぁ、おはようポラリス。目が覚めたんだね、具合はどうだい?」


「んー……まだぐらぐらするけど。それよりね、なんかダマル兄ちゃんがお姉ちゃんにズルズルされてたの。もしかして、わたしはまだゆめ?」


 以前より随分と回復は早いが、それでも疲労は抜けきっていないのだろう。優しく頭を撫でてやれば、彼女はふにゃりと身体を預け、ぐりぐりと顔を擦りつけてくる。

 未だ夢から覚めきらないのなら、わざわざ寒い部屋に招き入れる必要もなく、僕は軽い彼女の身体を抱き上げた。


「ぉ――えへへ、おひめさまだっこだぁ」


「今日の所は、もう休むとしよう。2人も、いいね?」


「――ん」


「そう、ね」


 パチリと音を立てて消される、現代らしくない照明のスイッチ。

 まだ何もかもが道半ばではある。ただ、この穏やかな時間がどうしても守りたい物であることだけは、ハッキリと理解できていた。

 そしてそのために、自分がどうするべきなのかも。

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