逆さまの傲慢

自分が他人（ひと）の為にした事に

何も返ってこなかったりすると

そりゃ、やっぱり切なくはなる

何でだ？と詰め寄りたくも

何だか裏切られたような

気持ちになったりもする


だけど考えてみたら

何かを返して欲しかったんじゃなくて

それは、その人の為に

自分がしたくてやったことじゃないのか？

いつの間にか反対になってる

相手の為にといいながら相手を責めたりして


そんな風になるのは哀しい


自分の手に余ることならしない方がいい

無理をした挙句がそんな逆さまの傲慢なら

本末転倒（ほんまつてんとう）になってしまう

優しい気持ちだったものが

不平不満になって

大切なはずの人に向けられるなんて嫌だ


見失わないように

独りよがりにならないように

思い遣るという意味を

ちゃんと考えていたい

忘れないでいたい

最初の、その気持ちを


他人（ひと）の為に何かをしたいと思ったら

ちゃんと負ってから差し伸べたい


自分がしたかったことだからと

すっきり笑って手渡したい

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