時の砂
ああ、時の砂は今も
わたしの手から零れゆく
いくら懸命に追いつこうとしても
それでも
置いていかれるばかりで泣きたくなる
あまりにもちっぽけな
このわたしという存在
上手くできないのはどうして
そんな弱音を吐くくせに
それでも
キッパリと諦めきれもせず
重い手足を力無くも動かしている
往生際の悪さよ
時の砂が零れ落ちてゆく
わたしは
時の砂は零れゆく
それでも、それでも
わたしは握りしめようとするだろう
最後の一粒が無くなるまで
何とかしたいと思うだろう
愚か者よ、と笑ってくれ
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