第十章〜地域発展エリア制導入!

第55話 AIに囲まれた世界~エリア8

『エリア8(九州・沖縄地域)に関心を頂き誠に有難うございます。エリア8統括長のヘレン・カレンです。国際福祉社会支援ホールにようこそ!

この地域は国際社会福祉に特化した地域となり、医療、介護、看護、保険などを支える地域として、病院、介護施設、老人保健施設、障害者施設、更正施設、母子家庭施設、自立支援施設など多岐に渡る施設を集め、各エリアはフロアごとに別れておりますが移動の制限はございません。かなリ大きく各エリアは東京ドーム20個ほどございます。AIにより監理されており、身体状況、精神状態などによって単独移動制限がある場合はアンドロイドによる移動は可能になっております。エリア内が広い為に居場所が特定出来ない時にはAIが作動してナビゲーションシステムにより近くの施設にご案内する事が出来ます。最寄りの施設は空室状況をご案内の上、連絡を頂く事になります。各フロアには飲食店やアパレルショップなども入っておりますので生活のすべてが整っております。ドアを挟んで施設の隣には支援スタッフの為の居住スペースとして、全室オートロック、顔認証システムを導入しましたマンションタイプの家族専用と独身者専用を用意しております。なお、施設スペースの隣には国際社会福祉強化の為、留学生ならびに学生の為の居住スペースも用意して勉強と両立するマンションを用意しております。基本的には同じような作りですが大学と直結しております。その為、このエリア内は施設スペースと支援者居住スペース、大学内居住スペースとが3つに別れております。』

『なるほど…1つの街のようですねぇ?』

『次に在宅復帰の為の居住スペースも同じようなマンションをエリアの外に作りました。しかし、在宅復帰を行うまでには色々な社会支援が必要になる為に地域包括支援センターと福祉事務所を保健、医療、看護、児童、障害などを統合して在宅復帰エリアに完備しております。又、居宅支援施設として在宅介護・障害者へのサービスを一括に行うヘルパー派遣も兼ねております。1番の魅力は在宅復帰居住スペースとドア一枚でつながっている事です。

今までは在宅へのヘルパー派遣は移動があり時間により30分単位であった不効率な対応もなくなります。その為に、施設の延長とも言われそうですが…あくまでも在宅での生活をサポートに限ります。

なお、常にAIに管理されており、急な対応についてはアンドロイドが派遣されますのでスタッフには不便をかけないようになっております。

施設同様に在宅復帰エリア内には在宅復帰スペースと支援者居住スペース、大学居住スペースと3つに別れております。こちらも東京ドーム20個程になります。その為、移動に関しては動く歩道と座って移動が出来るリクライニングチェアを用意しております。なお、介助が必要になるご利用者様に関してはアンドロイドが各居住スペースにご案内致します。その為、各分野事のレベルにおおじたスタッフを365日24時間体制で100人以上配置する事ができ、常にご利用者様は好きな場所に行き、好きな施設を利用する事が出来ます。そうですねぇ…常に旅行に行っている感覚を楽しむ事が出来ます。簡単にいうと施設というよりはシティーホテルが40ヶ所あるといったハワイを想定すると宜しいかと考えます。最終的には好きな施設を選ぶ事になります。常に施設運営においてAI管理によるスタッフのランキングが毎月、発表され、それにおおじて賃金が上がります。ですので、1日1ドル以下の生活をしていた地域に住んでいた地域の人に取ってはかなり優遇されますが経験者に取っては以前のような賃金は保証されません。但し、基本的には最低給料は手取りで25万円以上からスタートになります。これでも、他の業種から考えると少ないと感じますが…。このような地域ですが…感染症の予防の為に、基本的にはエリア外の外出、海外への出国、入国は制限されますのでご了承願います。いかがでしょうか?』

『なるほど…質問ですが…施設を利用する利用者は常にお客様ですか?』

『いえいえ、以前よりご指摘がありましたがここにはゲストはいません。常に共同体です。AIの選別により、障害者でも介護が必要でも仕事に携わって頂きます。又、農業自立支援法によりこのエリアに住む人は1週間に4時間の農作業、牧畜、鶏卵、造園などを行う事が責務となります。その他には調理、受付、清掃、客室スタッフなどを交代で行います。もちろん、週休2日制です。基本的には8時間以上のシフトはありません。』

『という事は夜勤もあるのですか?いえいえ、夜勤はありません。夜勤帯はアンドロイドとロボットが対応します。』

『という事は夜間の外出は出来ないのですか?』

『基本的には22時から翌朝の6時までは外出禁止になります。』

『もしも、時間を超えた場合は…』

『そうですねぇ…強制的にアンドロイドにより強制的に隔離されます。』

『そうなんですか…強制的にかぁ。』

『では、これよりスタッフの皆さんは荷物をおいてから各エリア毎に移動を開始して下さい。』

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