ココアのみたい日々の相談

ココアのみたい

第1話 ポテ男のカレー

実家から遠く離れて暮らす男がいた。ある日、ポテトに骨抜きされていた彼は、ポテトをスルーして、独りぼっちの家でカレーを一人で作った。スパイシーで美味しくできたらしい。しかし、彼の母親が作ったカレーの味とは違う。何かが足りない。彼は何が足らなかったのか考えて考えて眠れなかった。そこで、ココアのみたいに相談した。ココアのみたいはこう答えた。「フルーツ」。そして、「始めの野菜の焼き加減」っと。彼は「なぜ?」と思った。そうすると、ココアのみたいはこう続けた。「主婦は、ながら作業だから、具材を鍋でより長く焼いていることになる」っと。その返信を見るなり、彼は「玉ねぎの焼きが足らなかった」ことへの気付きと、こうつけ加えてきた。「野菜は焼かずに煮るだけ」。ココアのみたいは、こうおもった。「野菜を入れて、すぐに水を入れることを、焼かずに煮ると表現するのか」。そして、「玉ねぎはしっかり焼かなくても、市販のルーには飴色玉ねぎが入っている」っと。まあ、彼が市販のルーを使ってるかはわからない。わっかれーないす。ご飯はライス。おそらく、この話を彼が読んだら、ココアのみたいに相談しようと思わないだろう。もう聞くみん!ってね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る