2019年のrevenge
白美人
プロローグ
私はいじめを受けている。毎日、私に汚い水を被せ、上履きや机、教科書に落書きをしたり、クラスの底辺の男子との望まない性行為を強要したり。
学校の教師は、見て見ぬふりをし、一部の教師は、いじめっ子にいじめをする様に煽ったり。
家に帰っても、また違う苦しみが続いた。
母は私にだけ腐った料理を出し、父は殴る蹴るの暴行に加え、性暴力と、言葉、精神的な暴行もし、姉や兄は、私より自分の方が上だと言うことを利用し、色々なことをしたり、弟と妹は、「お姉ちゃん汚い!」などと言いながら、幼さゆえの無知、残酷さを顕にしながら、暴力的なイタズラ、性的なイタズラ、と言う名のいじめをしていた。
祖父母は父方、母方共に遠い地方にいるから逃げられないし。
もうこれ以上、辛い思いをするなら、悲しい思いをするなら、苦しい思いをするなら…
自らの手で人生を終えよう。
そう私は決意し、靴をちゃんと揃えて、裸足で屋上に立った。
体液、血で穢れた制服を着て、最後に自分のその、埃とふけがついた汚い黒髪を、ポニーテールにして、黒ずんでシミだらけの、友達との遺品のシュシュで結んで。
涙、鼻水が乾いた汚くて、醜い顔のまま死ぬ。
最後まで見窄らしくて汚いまま死ぬなんて、私はなんて哀れで下品で醜くて汚くて死ぬべき存在なのかしら。
そう思いながら、無理に微笑み、屋上から落下した。
さようなら。
私は小さな声でそう言いながら。
+++
落ちる寸前。私は、天使に抱っこされた。
「なんで?私は死ぬべき存在なのに。」
『このまま私とどこかに行きましょう。楽にしてあげるから、私と生きましょう』
天使の声は優しく、私は意識を喪った。
2019年のrevenge 白美人 @moeka_13_h
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