第124話

 かすかに潮騒の音が耳に届いた。



「じゃ、そのママ母は…… 捕まったの❓」

 堪えきれず、僕は未来に真相を訊いた。


 ここまで聴いたら、最後まで真相を確かめたい。



 兄のヒロが殺されたなら、当然、そのママ母は逮捕されるだろう。

 


「ううゥ~ン……」

 だが、意外にも未来は首を横に振った。



「え…… そんなワケがない…… だろう。

 お兄さんを殺しておいて……」


 それとも何かトリックでも使った完全犯罪なのか。




「いいわ…… どっか静かなトコで話しましょ……」


「え……😳💦💦 静かなトコでッて……」

 この辺りに静かな場所なんてあるのだろうか。少し周辺を見回した。



「さ、ほらァ~…、ヒロ❗❗ ラブホなら、すぐ近くにあるわァ~」

 アゴでラブホを差した。



「え……❓ ラ…、ラブホ……」

 まさか……、ラブホッて、事は……



「さ、行きましょォ~ー……😆🎶✨💕」

 未来は僕の手を引っ張って歩き始めた。



「あ、ああ……」

 彼女に従ったモノの本当に良いのか。



 また遠くの方から救急車のサイレンの音が響いてきた。






 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆ノ∠※。.:*:・'°☆

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