第102話 過去

「事故で顔を傷つけた上に故意ではないが、孫のヒロそっくりに整形させて本当に悪かった……」

 また祖父ジーさんが真剣な眼差まなざしで頭を下げて謝罪した。



「ン……😔💦💦💦」

 確かにその通りだが、不細工にされた訳ではないので無闇に、とがめるワケにもいかない。



 よりイケメンにされたので、むしろ僕の方が礼を言わなければならないくらいだ。



 元の僕の顔は、ひとことで言えばえない風貌と言って良い。



 良く言えば優しそうだが、悪く言えば印象が薄く取り立てて特徴がない。魅力に乏しい顔だ。




 だが整形した顔は男子の僕から見ても惚れ惚れするほどのイケメンだ。




 隣りでヤンキー美少女 未来ミライも興奮している様子だ。



 熱い眼差しで僕を見つめていた。興奮してるのか、さっきから乳首が💟起しているように感じられる。




 御手洗ミタライと言う姓名みょうじにも良い想い出がないので、資産家の祖父ジーさんの松本家の養子になるのも悪くない。



 

 しかし唯一、気がかりな事があった。




「あのォ~…… もし僕が、お祖父ジイ様の養子になったとして……

 お孫さんのヒロさんッてかたに迷惑が掛かるンじゃ……」

 自分と似たような顔の男が親族にいたら、気分を害するのではないか。




「うむゥ~…、それなら大丈夫じゃ……」

 祖父ジーさんは眉をひそめ視線を逸らせた。



「え…… どうしてですか❓」家出して失踪でもしているのだろうか。



「兄貴のヒロは、殺されたのよ❗❗」

 不意にヤンキー美少女の未来が話しに割り込んだ。



「な、殺された…… いったい誰に……」

「あの女性おんなだよ」

 未来は吐き捨てるように言った。



「あ…、あの女性おんなッて……」

 いったい誰だろうか。

 兄のヒロが殺されたッて本当の事なのか。





 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆

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