第49話 

 二十分ほど泳いで遊ぶと、ようやく真莉愛マリアも疲れたのか浜辺へ上がった。


「フゥ~……😌💦💦」

 濡れた肌がヤケに妖艶なまめかしい。

 豊かな胸の谷間が、夏のまぶしい日差しに反射して宝石を散りばめているようにキラキラと輝やいて映った。


「ハイ……、どうぞ。真莉愛マリア様❗❗」

 先に上がった僕は待ち受けてバスタオルを渡した。


「フフ…、ありがとう。ねぇ、ユーマ❗」

 タオルで身体を拭きながら僕に呼び掛けた。

「ハ、ハイ…、何か……」


「ほら、ユーマのここ傷痕キズあとがあるわねェ……」

 彼女は、ブルーシートに座り僕の肩口をさすった。

「あ、うん、これは……

 小さい時のキズですよ……😅💦💦💦」

 確かに龍みたいなキズあとがあった。真莉愛に撫でられると妙に

「別に、今は何とも有りませんから❗❗」


「そう……」苦笑いを浮かべ、バッグの中からローションのボトルを出した。


「日焼け止めを塗ってェ……」

 ローションの入ったボトルを僕に手渡した。


「はァ~……😳💦💦 それは良いですけど」

 ボトルを見つめ、少し戸惑った。

 やはり素手で塗るんだろうか……。


「お願いねぇ……」

 真莉愛マリアは、ゆっくりとブルーシートへ腹這はらばいに寝転んだ。

 

「え…、ハ、ハイ……😳💦💦」

 小さく頷いた。ボトルからローションを手にまぶしていると真莉愛マリアは僕に顔を向け微笑んだ。


「じゃ、ホックもはずしてェ……😌✨✨」

 

「え…😳💦💦 ホックも……、はずすンですか」

 もちろん水着のホックを外すなんて、これまでの人生で初めてだ。


「ええ、日焼けで、ムラになるとイヤだから……」

「はァ~……😳💦💦」

 一気に緊張が高まり心拍数が上がった。


 別に淫猥いやらしい事をするワケでもないのに興奮で、ホックを外そうとする指先が、かすかに震えてきた。

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