第14話

 僕は、すぐグラスに入った水を飲み気持ちを落ち着かせた。



「ふゥ~……」

 エアコンは効いてるはずなのに全身から汗がにじみ出してきた。 



 しかしくつろぐ間もなく真莉愛マリアは横から抱きついてきた。




『ねぇ…、ユーマ、聴いてよ……👄✨💕』

 妖艶なまめかしい声で僕の耳元でささやいた。

 また豊かな胸の膨らみが二の腕に押しつけられた。


「はァ~……😳💦💦」頬が熱く火照った。

 どうしても柔らかなオッパイに意識が向いてしまう。



『友達ン部屋に泊まろうとしたら、彼氏と同棲してて、さァ~…… 私が寝てるすぐ横でバッコンバッコン合体ジョイントライブ始めるンだよ……』



「え……😳💦💦 そ、それは……」

 バッコンバッコンッて、どんな友達だ。



『信じられるゥ~……❓❓ バッコンバッコンやるンだよ……』

「そ、そりゃ、信じられないけど……」

 どんなプレイだよ。バッコンバッコンッて。



『友達がベッドの上でバッコンバッコン腰を振って、『あァン、あァ~ン…👄✨💕』ッてあえいでるすぐ横で、グッスリ寝られてェ……❓」

 真莉愛マリアなまめかしく吐息を漏らし、僕の太ももをゆっくりと撫でていた。



「いや、そ、そうですねェ……😳💦💦💦 

 僕は、ちょっと寝られませんけど……

 あ、ちょっと、そこは……」

 あんまり太ももを撫でられると僕は困ってしまう……



「私だって、寝不足だよ❗❗ 

 もうなるだろォ……」

「いやいや、さすがにならないですけど……」

 怖いな…… 


「私は、ぶッ殺したくなるタイプじゃン」

 太ももの付け根辺りをギュゥッと掴んだ。


「ど、どんなタイプですか……😳💦💦

 怖いですねェ~ー……

 ちょっと…、そこを掴まないで……」


「だから、昨日も漫画喫茶マンキツに泊まったンだけど…… 椅子で寝るのは、もうたくさんなんだよ」



「はァ~……😳💦💦」

「ねェ…、ユーマ、わかるでしょ。ゆっくりベッドで脚を伸ばして寝たいの…… 

 漫画喫茶マンきつの窮屈な椅子で寝たくないのォ~」



「そ、それは…… でもうち……

 両親とも居ないから……」



『じゃ、心置き無くひと晩じゅう合体ジョイントライブできるじゃン……👄✨💕』

 飛んでもない事をささやいた。



「いやいや、そんなこと……😳💦💦

 できませんよ……」

 何を言ってるんだ。この彼女ひとは……



「じゃ、決まりねェ。今日から当分、ユーマん部屋で厄介になるわ。

 助かったァ~ー✨😌✨✨」

「いや、そんな勝手に決められても……」



「何よ…… 薄情ね。

 三千万は貸してくれないわ。泊めてもくれないンじゃ……

 私に野垂れ死ねッて、言う気❗❗

 ユーマのクセにひどいと思わない❓」



「な、何で僕が責められるンですか……

 どう考えたッて、三千万なんて貸せるはずないでしょ」


「もう良いわ❗❗ あれほど熱く合体ジョイントライブをしたクセに、厭きたらポイ捨てする気なのねェ✨😒✨✨」



「ええェ……😱💦💦 厭きたらッポイッ捨てて、一度だって、真莉愛マリア様と合体ジョイントした事ないでしょ❗❗❗」


「酷いわ…… あんなに毎晩、合体ジョイントしたクセに……」

 泣きだす振りをした。


「わ、わ、わァ~ーー……」

 店内の全員が白い目で僕を見つめていた。

 何で、僕が悪者になるのだろう。

「わ、解りました❗❗ 僕の家で良かったら泊まって下さい」

 これ以上は針のムシロだ。



「ラッキー✨😆✨💕」途端に真莉愛マリアは満面の笑みを浮かべた。

 やはり泣き真似だったのだろう。



「ッたく、早いとこ出ましょ……」

 慌てて、僕は彼女の腕を引き代金を払って店の外へ連れ出した。

 




※:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆.:*:・'°☆.:*'°☆※・'☆

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