第10話 ルージュのあと👄✨✨

「ふゥ~……😔💦💦」一旦、落ち着くため、ゆっくり深呼吸して座り直した。



 横で真莉愛マリアは微笑みを浮かべた。

「ユーマ、咽喉のどが 渇いたンじゃないの……❓」

 グッと身体を寄せるので、僕の二の腕に真莉愛マリアの柔らかな胸の膨らみが押しつけられた。



「え、まァ……😳💦💦」

 ビクッとして、一気に心拍数が上がった。

 頬が熱く火照ほてって汗が滲んだ。


「ゴックン……😳💦💦」

 そう言えば全速力で自転車をいで来たので咽喉のどがカラカラだ。



「じゃ、これ飲みなよ……👄✨💕」

 半分ほど残っているアイスコーヒーのグラスをすすめられた。


 カランとグラスと氷がぶつかり合ってかわいた音をかなでた。



「え…、はァ~……😳💦💦」

 見るとストローにあか口紅ルージュ👄✨の痕跡あとが着いている。と言う事は、これを飲めば真莉愛マリアと間接キスをする事になる。



「ゴックン…😳💦💦」

 また生唾を飲み込んだ。 



 僕は恋人かのじょが居ないので当然、キスの経験もない。


 間接キスとは言え、生まれて初めての体験だ。一気に、心臓がたかなった。



「どうしたの…👄✨💕 ユーマ。

 コーヒーは嫌いィ……❓❓」


「あ、いえ……、大好きですけど」

 毎年、夏はアイスコーヒーを何杯も飲んでいた。


 だけど、まさか【間接キス】になるので躊躇ちゅうちょしているとは言えない。

『よォ~し……』

 淫猥いやらしい顔をするワケにはいかない。

 出来るだけ平静をよそおって飲む事にしよう。


「ゥ…、ン……😚✨💕」

 ドキドキしながら、口紅の着いたストローに唇を寄せていった。

 かすかに口元が震えた。あとほんのわずかだ。

 

『やったァ~ー❗❗』ストローに口を着けた。

 ついに、生まれて初めての辿たどり着いた。


 『チューッ』と、アイスコーヒーを吸い込んだ。


 おそらく生涯でもっとも美味しいアイスコーヒーだ。

 仄かに、ほろ苦いコーヒーの風味が口の中に広がっていく。


「ねぇ、ユーマ……👄✨✨」


「ふェ……、あ……、ハイ…、なンですか」

 僕はストローをくわえたまま返事をした。



「どんな気分。初めてのの味は❓」

「え……❓❓」どうして、それを……







 ∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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