百合好き悪役令嬢の異世界激闘記 〜前世で作った乙女ゲームの世界に転生した悪役令嬢が前世の因縁と今世の仲間達に振り回されながら世界の命運を懸けた戦いに巻き込まれるって一体どういうことなんだろうねぇ?〜
Act.8-70 四連続高難易度大迷宮攻略作戦〜最奥のガーディアン・迷宮統括者の完全嵌合体の召喚術師〜
Act.8-70 四連続高難易度大迷宮攻略作戦〜最奥のガーディアン・迷宮統括者の完全嵌合体の召喚術師〜
<一人称視点・アネモネ>
「神聖魔法・
「
「
『猫妖術・
「
「
「凄い戦いっぷりですね。もうあんなに魔物が」
フォルトナ王国から派遣されてきた中央軍の増援やシルフスの街の領軍に混じって中央軍の増援やシルフスの街の領軍以上に暴れるラインヴェルド、オルパタータダ、レジーナ、エイミーン、バルトロメオ、アクア、ディラン。
フォルトナ王国の騎士達は相当困っているみたいだねぇ……自分達が守るべき国王が自分達以上に危険に身を晒して暴れ回っているんだから。
「本来は臣下である我々が陛下をお守りすべきなのでしょうが……まあ、我が国の陛下もブライトネスの陛下も護衛要らずの強さですからね。それで、アネモネさんはこれから迷宮を攻略なさるということですか?」
「はい、方針としては私が迷宮の千層まで穴を開け、その間に地上に魔物が漏れ出ないように上層部の魔物を狩って頂く予定です」
「……本当に大丈夫なのでしょうか? オルパタータダ陛下も含め、暴れたい人ばかりなので雑魚狩りのようなことを好んでやるとは思えませんが」
「彼らも私の目的が迷宮の最奥にいる
あの混沌とした誰かの誕生日会(ボク、全く祝われている気がしなかったからきっと誰かの誕生日会だったんじゃないかな?)二次会のトーナメントほどではないにしろ、新入りの魔物のお披露目を兼ねた模擬戦を開いてみるのもいいと思うし。……まあ、それで満足してもらうしかないからねぇ。
「それでは、皆様参りましょうか?」
「ってか、なんで未だにアネモネの姿なんだ?」
「オルパタータダ陛下、自分で箝口令を敷いたのがどこまでだったかお忘れですか?」
シルフスの街の人々とか、アネモネ=リーリエだってことを知らないからねぇ? アネモネがこの国の公爵の一人であることくらいは知っているかもしれないけど。
【ライウィエール大迷宮】に入ったところで、リーリエに姿を切り替える。
「それじゃあ、ボクは作業に入るから皆さんは一層を中心に魔物狩りをお願いねぇ。最下層に到達すれば魔物を迷宮内に封印できるけど、外に出てしまった魔物までは封印できないから」
「んじゃ、早速勝負しようぜ? 誰が一番リーリエが最下層に到達するまでに魔物を狩れるか!」
「よし、その勝負乗った!」
「そう来なくっちゃな! ラインヴェルド、バルトロメオ、お前らには負けねぇぞ!」
「そうと決まれば、いくぞ、相棒!」
「おう! お嬢様、いっぱい魔物狩ってきますからねッ!」
「暴れに、暴れまくるのですよぉ!!」
「全く、堪え性のない連中だねッ! ……ローザさん、ここは私に任せてください。大丈夫だよ、あたしはここから一体も魔物を出すつもりはないからね」
「よろしくお願いします、レジーナさん」
やっぱり、こういう時に頼りになるのはレジーナだねぇ。
【練金成術】系スキルで穴を開けては自由落下し、更に落下したまま【練金成術】を続け、時折フロアボスや雑魚魔物を発見すると指輪を経由した闇の魔力でローザ=ラピスラズリがレベル95で習得する暗黒物質を顕現して勢いよく地面から噴き上げる超高火力の闇魔法のフェイク版――「ダークマター・フェイク」で撃破し、更に進んでいくという作業の繰り返し。
途中途中で上への螺旋階段を設置するという作業を行いながら迷宮を降りること二十一分、ようやく最後の階――千層のラスボス前の扉が設置された大広間に到達した。
そこから上層部の魔物を粗方狩り尽くした物足りなさそうなラインヴェルド達と合流し、これまでの
中はお馴染みの円形の闘技場、その中心には可愛らしい猫の少女の姿があった。
『ようこそ迷宮へ。あたしはこの迷宮の
「ああ、大丈夫だよ。既に三つ、今日だけで二つ
『あっ、そうなんですか? まあ、そういう剛の者もいるんですね。それじゃあ、戦闘開始と行きましょうか?』
『
えっ、そういう攻撃してくるの? と思いながら「
『
ベラトリックスの手と脚が一瞬チーターのものに変わり、猛烈な速度で接近され、瞬時に今度は熊の手に変わって強烈な引っ掻き攻撃を放ってきた。
裏武装闘気の盾で防ぎつつ、「
『――ッ!
今度は手榴弾!? なるほどねぇ、『
【万物創造】が無ければ、重宝した能力になっていただろうなぁ。
「『管理者権限・全移動』」
手榴弾を裏武装闘気の盾を防ぎ、ついでに目眩しに使いつつ、ボク自身は転移して【万物創造】で作成したMOBの捕獲確率を上昇させる課金アイテムのドミネートMOBポーションをがぶ飲みしながら捕獲確率を高めていく。
更に「
そして、万全の状態になったところを狙い、【万物創造】で作った支配者の鎖網を投げた。
僅かに抵抗したベラトリックスだけど、支配者の鎖網はびくともしない。鎖がチカチカと緑色に点灯を続け、八回、鎖が明滅すると緑の光が消え、パリィーンと音を立てて鎖が砕け散った。
「さて本日三人目、従魔ゲットだねぇ」
今回はかなり苦戦させられたなぁ。能力の使い方が巧みだった。
HP:50,000,000
MP:8,000,000
STR:65,000,000
DEX:30,000,000
VIT:35,000,000
MND:30,000,000
INT:8,000,000
AGI:59,000,000
LUK:30,000,000
CRI:30,000,000
▼
……
元ネタはどこかの雑貨屋さんかな?
「さて……一応念のために聞くけど、君はボクの従魔になってくれたってことでいいんだよねぇ?」
『そういうことになりますね。よろしくお願いします。ご主人様』
「宜しくね。名前はこれまで通り、ベラトリックス・β・ラビュリントを名乗るといいよ。……ところで、早速で悪いんだけど後一つ迷宮攻略が控えているから最下層に案内してもらえるかな?」
HP:50,000,000
MP:8,000,000
STR:65,000,000
DEX:30,000,000
VIT:35,000,000
MND:30,000,000
INT:8,000,000
AGI:59,000,000
LUK:30,000,000
CRI:30,000,000
▼
その後、真紅の魔法陣が設置された小部屋と、青色の魔法陣が設置された小部屋、二つの部屋を繋ぐ中部屋がある最下層に辿り着き、まずは魔物を迷宮内部に封印した。
続いて、青色の魔法陣の上にある山積みの硬貨や、
「よし、ローザ! このままブライトネス王国の王都に送ってくれ! この泡銭を屋台に還元しようぜ!」
レジーナが「なんて計画性のない連中なんだ」と呆れていたけど、メンバーの大半がクソ共と大食らいのパーティは止められない。
ベラトリックスが『この人達、宵越しの金は持たないのでしょうか?』と呆れた眼を向け、「よくそんな言葉知っているねぇ。……しかし、本当に江戸の武士みたいな陛下達だよねぇ」と返したボクは、頼まれた通りブライトネス王国の王都にラインヴェルド達を送り届け、その後、屋敷に戻ってベラトリックスをエヴァンジェリン達に預けた。
さて、いよいよラストの迷宮。……このまま順調に攻略できるといいけど。
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