百合好き悪役令嬢の異世界激闘記 〜前世で作った乙女ゲームの世界に転生した悪役令嬢が前世の因縁と今世の仲間達に振り回されながら世界の命運を懸けた戦いに巻き込まれるって一体どういうことなんだろうねぇ?〜
Act.8-51 誕生日会の二次会と、ドリームチームトーナメントと……。第三部 scene.1 上
Act.8-51 誕生日会の二次会と、ドリームチームトーナメントと……。第三部 scene.1 上
<三人称全知視点>
しかし、一回戦と二回戦から大きく変わったことがある。
エイミーンの護衛としてピトフューイが本陣に残り、行動メンバーもラインヴェルド、オルパタータダ、レジーナとミーヤの三人と一匹、ヴェルディエ、ディグラン、バダヴァロートの三人、カノープス、メネラオスの二人と行動メンバーを増やしてできる限り固まって行動するようになった。
これは一人一人がレイド級の強さを持つローザパーティを警戒した故の作戦調整だ。
この中で一番に敵と遭遇したのはラインヴェルド達のグループだった。
相手はローザ、欅、梛、樒、椛、槭、楪、櫻――最初からラスボス戦である。
「よっ、ローザ。ずっと戦いたいと思っていたぜ! あのバトルロイヤルの時のリベンジ、最強のパーティで果たさせてもらうぜ!」
「本当に伝説のパーティだねぇ……。レジーナさん、お疲れ様。問題児二人とか大変だねぇ」
「こいつらには昔から散々な目に遭わされてきたからね。……とはいえ、あたしの知る限りでは最強のパーティだよ。ローザ、このトーナメント、あたしは必ず勝たないといけないんだ。手伝ってもらいたいことがあるからね!」
「……別にユリアさんにプレゼントを贈りたいとかなら手伝うのも吝かじゃないけどねぇ?」
プシューと顔を赤くするレジーナ。どうやら図星だったらしい。
偏屈な魔女の性格はレジーナが自分で作り上げたものであって、彼女の本来の性質ではない。特にユリアが絡むとレジーナは本来の優しい性格が表に出てしまい、乙女の表情になる。
「ローザ、そもそも俺はお前と本気で剣を交えたことがねぇからな。実はずっと楽しみにしていたんだ! クソ面白い戦いをしようぜ!」
「……しかし、今更だけど君達って今回のトーナメントがボクの誕生日会の二次会の延長戦で行われていること忘れてない? ……まあ、いいや。欅、梛、樒、椛、槭、楪、櫻、頼めるかな?」
『『『『『『『はい、お姉様♡』』』』』』』
HP:139,000,000
MP:121,000,000
STR:140,000,000
DEX:120,000,000
VIT:130,000,000
MND:110,000,000
INT:120,000,000
AGI:150,000,000
LUK:110,000,000
CRI:110,000,000
▼
魂絆融体によって融合を果たした欅達が更にリーリエと従魔合神を行う。
従魔合神:欅
LV:99,999
HP:150,000(+160,000(+160,000(+170,000(+180,000((+139,000,000
MP:290,000(+300,000(+300,000(+310,000(+320,000((+121,000,000
STR:300,000(+310,000(+310,000(+320,000(+330,000((+140,000,000
DEX:560,000(+570,000(+570,000(+580,000(+590,000((+120,000,000
VIT:100,000(+110,000(+110,000(+120,000(+130,000((+130,000,000
MND:100,000(+110,000(+110,000(+120,000(+130,000((+110,000,000
INT:490,000(+500,000(+500,000(+510,000(+520,000((+120,000,000
AGI:600,000(+610,000(+610,000(+620,000(+630,000((+150,000,000
LUK:300,000(+310,000(+310,000(+320,000(+330,000((+110,000,000
CRI:400,000(+410,000(+410,000(+420,000(+430,000((+110,000,000
CHA:600,000(+610,000(+610,000(+620,000(+630,000
▼
「まずはあたしが仕掛けさせてもらうよ! ――ミーヤ!」
数百億~数千兆
「
リーリエは騎士系四次元職の守護騎士帝が習得できる奥義によって十秒間あらゆるダメージを無効化する無敵状態になると、「
「
更にイベント職の聖女が習得可能な祈祷強化魔法で自身の全ステータスを上昇させ、吟遊詩人系三次元職の吟遊詩仙が習得する奥義でコピーした「
攻撃力はプレイヤー依存のため通常は攻撃力がただ下がるが、欅と従魔合神をしているリーリエであればそのようなことはない。
ミーヤはまさか「
「さて、ボクも今回の大会のために取ってきた切り札の一つ、使わせてもらうよ」
リーリエの『漆黒魔剣ブラッドリリー』と『白光聖剣ベラドンナリリー』に霊力が宿る。
これまでと違うのは、その霊力が極限まで濾過され、全く別のものへと変化したことだ。
霊力が神霊力へと濾過され、それに伴いリーリエの瞳が真紅から空色に輝く空眼へと変化する。
浄眼と呼ばれる能力が存在する。鬼を始めとする邪な存在、怪異を見破るこの能力は霊力の保有者が覚醒することがあり、霊力が目に馴染んだ時に開眼するとも言われる。
清眼、浄眼、色眼、聖眼、空眼の五つの段階が存在し、それを総称して浄眼と呼ぶそうだから、実にややこしい。
清眼は鬼を始めとする邪な存在、怪異を見破る能力で見鬼の初期段階で、見破る能力を有する。
浄眼は鬼を始めとする邪な存在、怪異を見破る能力で見鬼の第二段階で、視点を合わせることで僅かに怪異を浄化する力がある。
色眼は鬼を始めとする邪な存在、怪異を見破る能力で見鬼の第三段階で視点を合わせることで僅かに怪異を浄化する力があり、更に時の流れをスローモーションで感じることができるようになる。
聖眼は鬼を始めとする邪な存在、怪異を見破る能力で見鬼の第四段階で、視点を合わせることで怪異を一瞬で浄化するほどの力があり、更に時の流れを色眼以上にスローモーションで感じることができるようになる。
空眼は鬼を始めとする邪な存在、怪異を見破る能力で見鬼の最終段階で、視点を合わせることで怪異を一瞬で浄化するほどの力があり、更に時の流れを聖眼以上にスローモーションで感じることができるようになる。また、相手の動きの予測が宛ら残像のように見えるようになり、極められた空眼は未来視の領域に到達する。
百合薗圓はかつて清眼を持っていた。桃郷清之丞と渡辺満剣は浄眼を、千羽雪風は清眼を持っている。
鬼ヶ島に渡った英雄の桃郷太郎や大江山で酒呑童子を討伐した源頼光、京都の一条戻橋の上で橋姫を討伐した渡辺綱は聖眼や空眼の領域に至っていたらしいが、受け継がれる中で劣化して現在は浄眼の使い手というだけでも誇ることができるほどだ。
ローザがこの域に達したのも無論、ハーモナイアの置き土産の効果だ。
この力で圓はレイドランク未満の魔物であれば一瞬にして消滅させることができる力を持つが、使えることが分かってからも実際に使うことはなかった。……空眼を使って一方的に浄化するのは趣味じゃないらしい。
「快活のヴィヴァーチェ、神速のエチュード、舞踏のパヴァーヌ、フォルティシシシモ、スフォルツァンド!」
吟遊詩人系一次元職の吟遊詩人が覚える援護歌の一つで自身のステータスを一段階上昇させ、更に吟遊詩人系一次元職の吟遊詩人が覚える援護歌の一つで武器攻撃速度と命中率を上昇させ、吟遊詩人系一次元職の吟遊詩人が覚える援護歌の一つで自身の敏捷性を上昇させ、吟遊詩人系二次元職の吟遊詩聖が覚える援護歌を二つ使って自分の攻撃力を特大上昇させ、万全の状態となったリーリエは吸血姫の固有技能「吸血姫の翼」で漆黒の翼を生やし、羽搏いて一瞬にしてラインヴェルドと距離を詰めた。
「渡辺流奥義・颶風鬼砕! 千羽鬼殺流奥義・北辰!」
「《
鋭い風の刃をイメージした霊力を武器に宿し、勢いよく抜刀して横薙ぎすると同時に爆発させて周囲全てを斬り捨てる渡辺流奥義と、善悪や真理をよく見通し、国土を守護し、災難を排除し、正邪を見極め、敵を退け、病を排除し、また人の寿命を延ばす福徳ある面と、それが邪であれば寿命を絶ち斬る面の二つの顔を持つ菩薩の名を関する通り、斬りたいものを斬り、斬りたくないものは斬らないという斬るものを選別するという技を器用に組み合わせて放つが、ラインヴェルドは放たれる前に《
「
更にラインヴェルドが先ほどまで立っていた場所に魔法陣が仕掛けられていた魔法陣が起動し、火、水、風、土の魔力を強引に重ね合わせることで生み出した虚数エネルギーを広範囲に放つブライトネス王家に伝わる口伝戦略級魔法が発動される。
「なかなかイヤらしい攻撃を仕掛けてくるねぇ……《
虚数エネルギーが放たれる前にナイフを上空に投擲して《
「
圧縮した膨大なエネルギーを持つ光弾を破裂させて光の洪水を引き起こすレジーナのオリジナル光属性魔法が白い羽の意匠が施されたナイフ目掛けて放たれた。
「八百万の神祇に捧ぐ御神楽舞」
神職系四次元職の神子が習得する奥義を発動し、ダメージ遮断の効果のある障壁と一回だけあらゆるダメージを無効化するバリアを張り、体力を全回復した上で三百秒間永続する数秒毎の回復を自身に付与すると、光の洪水をその身に浴びたまま剣先をレジーナに向け――。
「イービルストーム・ジ・エンド」
武器先から闇の魔力の奔流を解き放った。
「
レジーナは光弾を自身とリーリエの丁度真ん中で破裂させて光の洪水を引き起こし、闇の魔力の奔流を無効化するが、リーリエは闇の奔流にレジーナの注意が集中している間に「ダークマター・フェイク」を発動し、回避行動を取られる前に暗黒物質を顕現して勢いよく地面から噴き上がらせた。
闇に飲まれたレジーナはポリゴン化する間も無く戦場から消え去り、ラインヴェルド側のメンバーは残り二人となった。
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