告白と約束
僕は今、幼馴染のまさかの発言に驚いていた。
「えーっと、大星…その…奏が好きって幼馴染としてでは無くて、異性として奏が好きだって事?」
「あ…あぁその通りだ 俺は奏が異性として、女性として大好きだ!」
おお〜 大好きって…大星、奏の事本気で好きなんだな…幼馴染として嬉しいけど…何だろう…何か自分の胸がモヤッとするような…
「好きだって…い…いつから好きだったんだ?」
「幼稚園の頃からずっとだ 今まで10年以上、奏の事を想ってきた…奏に対するこの気持ちは、誰にも負けてないと思う!」
「そ…そんな前からかよ!? それで…どうするんだ? 告白…しに行くのか?」
「いや…今はまだしない…まだしないけど、近々この気持ちは奏に伝えたいと思う!」
「……」
な…何かすげ〜 まだ胸は何かモヤモヤするけど、大星が奏の事を好きって、これはもう、美男美女カップルの誕生でしょう!! 奏も大星くらいのかっこいい男に告白されたら頷くしか無いでしょう!!
奏は今までにも他の男子生徒から、告白された事が何回もあったが、全て断ってきたらしい…理由はわからないけど…俳優になれそうな程のカッコイイ大星が告白してきたら奏も頷くだろう… あれ?これ…両思いじゃね?
「じ…実はな優也…今日、俺が奏の事を好きだって言ったのは、お前に頼み事をしたいから何だ」
「僕が出来そうな頼みだったら何でも引き受けるよ」
「ありがとう、優也 それで頼みって言うのは、俺は奏と一緒に今週の土曜日に遊園地に行って見たいんだ! そこで優也には俺たちと一緒に遊園地に行って貰って、俺と奏が今よりも、もっと仲良くなれるようにセッティングして欲しい!!」
「大星は奏と2人で一緒に遊園地に行きたいんだろ? それいいのか?僕が着いて行っても」
「いきなり、奏と2人だけだと、変に意識しちゃって、遊園地どころじゃ無くなるんだよ だから、そうならない為に優也にも着いて来て貰って、俺と奏がいい感じになるようにして欲しいんだ!!」
大星、奏に夢中なんだな〜 よーし、僕も美男美女カップルの誕生を手伝う為に一肌ぬごう!!
「わかったよ大星 僕も一緒に遊園地に着いて行くよ」
「ありがとう!!優也」
こうして、大星とのお話は終わった。僕達が帰る用意をして校門を出ようとすると奏が校門前にいた。
「あ! やっと校門から出てきた!!」
「奏、何してたんだよ? まさか、僕達の事をずっと待ってたのか?」
「うん!! そうだよ 優也と大星が残るって言うから、私も校門前で待っておこうって思って! 私1人だけで帰るのも寂しいし」
奏は笑顔でそう言う。 大星が惚れるのもわかる。
「奏…ごめんな…俺が優也に残ってくれって言ったんだ」
「ううん、全然大丈夫だよ!! 私が2人と帰りたかっただけだし!!」
奏が笑顔で言う。 大星の顔がほんのり赤くなってるような気がする…
「あっ…そ…そうだ!!奏 今、俺と優也で話合ってたんだけど、今週の土曜日に俺と優也と奏の3人で一緒に遊園地に行かないか?」
「え!? 遊園地!? うんうん!!行く行く!!もちろん行くよ!!」
奏は、僕達3人と一緒に出かけるのが楽しみなのか、テンションが上がっていた。大星も奏のそんな反応に嬉しそうだった。
「よーし!じゃぁ決まりだな!! 今週の土曜日は俺達3人で楽しもうぜ!!」
こうして、僕の今週の土曜日は埋まった。
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