02 ヤドリギ




 偶然見つけた

 枯れ木


 私はあなたの中に宿る


 たった一つしかない命を

 すでに死んだあなたへ預ける


 死者は何も語らない

 何もしない


 けれど なら ここにあるものは?


 私は確かに生かしてもらっている


 私の命は確かに宿っている






「宿る命、めぐる生命の軌跡、育む営み。

 たった一つ。

 小さな命は、自分の身を預ける場所を見つけた。

 探し出したその場所が、過酷であっても、もう居場所を変えることはできない。


 死した後の一蓮托生。

 骸に頼る、しばれた生き方。


 死者と共に歩む生者の物語は、どんな軌跡をたどっていくのだろう」


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