第43話 外伝:書籍化作家が更新しなくなる理由⑥
――さて。
では纏めに入りたいと思います。
基本的に、打ち切りをくらった作家さんは更新しなくなる! と、思っている読者さんがいますが、よく考えてください。
読者さんの応援で書籍化できたのに、その読者さんが書籍化した作品を買わない。
それは何を意味するのか? それを考えてください。
客観的に見て打ち切りをくらったら、その作品は『更新する価値がない作品』だと、作家さんに突きつけている事になるわけですよ?
そうなると作家さんは、心が折れて書かなくなります。
そこに、『どうして! 更新しないんですか!』と、言う言葉はどういう意味を持つのかということを。
作家が小説を執筆する為に費やす時間や労力は膨大な物です。
一度でも書籍化した作品が、打ち切りを食らった場合、どんなに執筆を頑張っても、その作品は二度と日の目を見ることはありません。
つまり読者が必要ないと突きつけた死んだ作品と言う事になるわけです。
そういう作品を更新できる書籍化作家さんは本当に稀有な方で、普通は新作を書いたりします。
――で!
新作を投稿したあとに打ち切り作品を「どうして更新しないの!」とか「文章改稿しろ!」とか「ここの文章は間違っている!」とか読者さんがコメントで突っ込みをしたりしますが、それって作家さんを潰す行為にしかならないのです。
だから、もう少し書籍化作家さんには優しくした方がいいと思います。
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