Zランク冒険者である私がどうして魔王に勝てないの!!~魔王の正体とは一体!!~
一ノ瀬 彩音
第1話 マイシス・ジェーラ
私はZランク冒険者、マイシス・ジェーラです。
私にはやらなきゃいけない事があります。
それは魔王を倒すという事です。
Zランクになるのに随分とお時間がかかりましたが、それでも
やっとここまできたので必ず魔王を倒します。
私は魔王城がある所へ向かっている最中ですけど、道中に
モンスターが出てくるけど、剣で斬って攻撃魔法で次々と
倒していきます。
モンスターを倒しつつ、進んでいるのですけど、なかなか
魔王城に辿り着きません。
そして、いかにも門番らしきモンスターが現れると私は
その門番らしきモンスターに剣で連続攻撃して、
最大級の攻撃魔法を解き放って倒す事に成功します。
魔王城の入り口が見えると私はすかさず中へ入ります。
仲へ入るとモンスターはいないようで私はそのまま玉座に
向かいます。
玉座に辿り着くと魔王が居るのです。
「魔王、倒しにきたよ」
魔王は私に声をかけてくるのです。
「よく来ましたね、私の名前はマイシス・ミーシェ」
「奇遇ね、私の名前はマイシス・ジェーラ」
「貴方が私を倒しにきたのね」
「そうよ」
「勝てるかしらね」
「やってみないとわからないよ」
「そうね」
私は魔王に向かって走り出して斬りかかると魔王は片手で受け止めて
私は後ろに下がります。
「なかなかやるわね」
「そんな攻撃は効きませんよ」
私は最大級の攻撃魔法を魔王に向かって解き放つと魔王はそれを
跳ね返すと私に跳ね返ってきて避ける事の出来ない私に直撃する。
「きゃああああっ」
直撃を食らった私はダメージをかなり受けてしまって立てるのが
やっとでした。
「勝てる気がしないわ」
「私に勝つなんて早いのよ」
「どうすればいいのよ」
「いくらやっても勝てませんよ」
「どうして!?」
「貴方も気付いているのでしょう」
「何に気付くの?」
「鈍感ね」
私には言っている事がよくわからないし、何に気付けば
いいのかもわかりません。
「私は貴方の母親よ」
「母親!?」
魔王が私の母親ってどういう事なのかを考えますが、
私には理解出来ません。
「母親だから倒せないのよ」
「嘘だ! 嘘だ! 嘘だ! 嘘だぁ~~!」
「嘘じゃありません」
「母親」
私が勝てない理由は母親だから勝てない。
勝てないとなると私はどうなるの。
これからどうすればいいの。
私にはさっぱりわかりません。
「お母さん、寂しかったよ」
私は魔王である実の母親を抱きしめると母親は私の頭を
撫でてくれるのでした。
「よくここまで成長しましたね」
「うん」
「私の誇りある娘」
「うん」
「母親を倒そうなんてやめなさい」
「やめるね、お母さん」
「ふふっ、頑張ったね」
「うん」
私は母親と出会うと本当にまだまだ子供で母親から
見習う事はありそうです。
魔王を倒すという目的は果たせませんが、それでも
魔王は私の母親なので私は母親の元に居ます。
私と母親は魔王城で一緒に暮らすのでした。
一緒に暮らしているので私は母親の事を倒しに来る
冒険者達を私がすべて倒すのでした。
母親は誰でも倒させない。
私が必ず守りきります。
Zランク冒険者である私がどうして魔王に勝てないの!!~魔王の正体とは一体!!~ 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019
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