勝利だギューちゃん

第1話

アパートの鍵をかけて外へ出る。


「おはようございます。お出かですか?」

「おはようございます。ちょっと、そこまで・・・」

「お気をつけて」

「ありがとうございます」


顔なじみになった、アパート住人と挨拶をする。


僕は高校生。

アパートで独り暮らしなんて、生意気だと思う。


でも、地元にいたくなかった。

早い話が、逃げてきた。


ここは、自然豊かな場所。

周辺には、便利なものはない。


でも、大自然の中で、命をはぐくみたかった。


元々、老後は自然に中で、鳥や動物に囲まれて、静かに暮らしたい。

そのための、予行練習だ。


まあ、元々友達いないし・・・


このアパートは、そういった人たちの集まり。

なので、気兼ねはない。


類は友を呼ぶなのか、引き寄せの法則なのか・・・


高校は、近くにある。

こじんまりとした高校。


この高校も、同じ人たちの集まり。

気兼ねをする必要はない・・・


ないのだが・・・


「やはり、○○くんも、ここに来たね」

「わかるか?」

「うん。」


腐れ縁なのか、それはわからない。

でも、彼女はここにいる。


やはり、知った人がいるのは、困る。

別の意味で・・・


「逃がさないからね」

「逃がして下さい」

「だめ」


でも、2人も悪くないか・・・

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勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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